2022年9月1日に放送されるAEWダイナマイトにて、遂にリング上で対面を果たすケニー・オメガとウィル・オスプレイ。
AEWや新日本プロレスの今後のストーリーを追いかけていくうえで、極めて重要な1戦となることは間違いないでしょう!!
しかしながら、これまでのケニーとオスプレイの争いは、なかなかSNS上やインタビュー上でのリング外で起こったことがほぼすべてと言えます。
断片的な情報で流れを追ってる方が少なくないと思われます。
2人の対戦にテンションが上がりつつも、実際こんな風に思っている方は多いのではないでしょうか?
「正直、ケニーとオスプレイの因縁がよく分からない」
「なんでケニーとオスプレイの2人は仲が悪いの?」
「二人に何があったのか教えて欲しい」
今回はそんな方のために…
ここ数年のケニーとオスプレイの過去の因縁を、可能な限りすべてまとめました!!
この記事を読んでいただければ、今の2人の関係性を理解していただけるのは間違いありません!
数日後に行われるケニーとオスプレイの6人タッグマッチはもちろん、近い将来かならず実現するであろう2人の直接対決を何十倍も楽しんでいただけること間違いなしです!!
かつてない大ボリュームの記事となっていますが、ぜひお楽しみください!!
2019年1月 レッスルキングダム13~オスプレイによって飯伏が負傷欠場に追い込まれる~
ケニー・オメガの新日本プロレスラストマッチである2019年のレッスルキングダム13。
この日のオープニングマッチは、飯伏幸太とウィル・オスプレイによるNEVER無差別級王座戦という非常に豪華な内容でした。
開幕からお互いの身体能力を最大限に活かした戦いとなり、東京ドームの観客もオープニングマッチから大熱狂!
しかし、試合中盤にオスプレイがヒドゥンブレードを放ったあたりから飯伏の様子がおかしいことに。
最後にストームブレイカーを放ったオスプレイが新たにNEVER無差別級王者に輝くことになりましたが、飯伏は試合終了後も身動きができず場内は騒然となりました。
その後、飯伏は担架で運ばれリングを降りる事態に。
後日新日本公式は飯伏が脳震盪を患ったと発表。飯伏は長期欠場に追い込まれることに…
ケニーの盟友である飯伏が怪我されたことにより、今後ケニーとオスプレイの抗争が始まるのではないかと予想されていました。
しかし、この日のメインイベントでケニーは棚橋弘至に敗れIWGPヘビー級王座を陥落。
この試合を最後に新日本プロレスを退団することになり、二人の抗争は幻となりました。
しかしながら、この飯伏の負傷。
この一件が今のケニーとオスプレイの抗争の根幹の一つであることが、つい最近オスプレイによって明らかにされたのでした…(※詳細は後述)
2020年4月 ウィル・オスプレイのインタビュー~ケニーに託されたメッセージ~
ケニー・オメガが新日本プロレスを退団し、AEWを旗揚げしてから一年ほどたったタイミング。
WrestleTalkのインタビューに登場したオスプレイは、ケニーやコーディやヤングバックスとの関係を聞かれ、当時の4人に託されたメッセージやAEWに対する想いを語りました。
この時のオスプレイはヒールターンする前でもあったため、ケニー含めたTHE ELITEやAEWに対してかなり好意的な意見を述べ得ています。
今回のケニーとオスプレイの抗争の焦点の一つである「ケニーから後を託された」というエピソードは、このインタビューが初出だったと記憶しています。
この時のメッセージが、もしかするとユナイテッド・エンパイアのきっかけの一つになったと想像すると実に興味深いですね…!
ケニー・ヤングバックス・コーディから託された最後のメッセージ
ウィル・オスプレイ:
ケニーに最後に託された言葉があるんだ。
大きなミーティングがあったんだけど、俺を片側に引っ張っていってさ。バックスとコーディと一緒にこう言ったんだ。
『さぁ、君が覇権を握る時が来た。すべては君にかかっているぜ』
“alright, you’ve got to take the reigns now. It’s all on you”
AEWについて
AEW見たら、きっと君は「最高だ!本当に素晴らしい!」って感情を抱くと思うよ。
そんなシーンを見ていると俺まで嬉しくなってくるよ。
それに、ビー・プリストリー(※当時AEWに所属していたオスプレイの彼女)もそういう想いを抱いてくれてて本当に嬉しくなるんだ。
AEWに出場して彼女が俺のところに戻ってくる度にこんなことを言ってくるからね。
「とても楽しかったわ、ケニーと一緒に働くのが最高だし、コーディと一緒に働くのも最高、マットとニックは今まであってきた人の中でも愛おしい人たちだ」って感じにね。
2021年5月ケニー・オメガのインタビュー~新日本離脱時のエピソード~
それからさらに1年ほどたった2021年。今度はケニー・オメガが新日本離脱時のエピソードを明かしました。
新日本離脱前にウィル・オスプレイとジェイ・ホワイトに伝えたメッセージや、当時怪我によりIWGP世界ヘビー級王座を返上することになったオスプレイについて語っています。
このインタビューによって、ケニーがオスプレイとジェイに残したメッセージをの存在が広くファンに知られることとなりました。
この時期のケニーはAEW世界王座を獲得と共にヒールターンを果たしていたこともあり、特にオスプレイに対しては冷静に分析しているように見えて今後の因縁に繋がるような発言が散見されます。
今思うと、ケニーがオスプレイのことを「口撃」し始めたのもこのタイミングだったように思います。
新日本離脱直前、オスプレイとジェイに残したメッセージ
ケニー・オメガ:
新日本を去る前に、オスプレイとジェイ・ホワイトを呼び出したんだ。
この話をするべきかどうかわからないが、するとしようか。
俺は2人にこう言ったんだ。
新日本の、少なくとも海外進出と外人選手のプライドは、全てお前たちにかかっているんだ。
新日本はその役目をお前たちに任せるはずだ。だからやってみせてくれ。
ってね。
ジェイとオスプレイにはその可能性が高いことを承知で言ったが、2人に火がつくことにも期待していたんだよ。
IWGP世界ヘビー級王座を返上したオスプレイについて
オスプレイは、完全に本領を発揮したね。完全なキャリアシフトを行ったし、素晴らしいチャンピオンとなろうとしたんだろう。
彼は肉体改造を行った。自身のスタイル、外観、態度を変えていったんだ。
彼は新日本プロレスのチャンピオンに足る人物になった。ただ、残念なことに彼はチャンピオンになることでは満たされなかった。
オスプレイは、俺の後を継ごうとしたんだ。
肉体的に、彼がリングを共にしたレスラーの中で最も才能のあるパフォーマーの一人であっても、ケニー・オメガは一人しか存在しないんだ。 だから、その後継者となることはできないんだよ。
だから、今王座は空位となったんだ。
もしかすると、IWGPは常に俺のベルトであり俺だけの為のベルトという風に宿命づけられてるのかもね。
誤解しないで欲しいのは俺が日本に進出する声明をだしているわけじゃないよ。
単に俺の後継者となったり、俺の築いた偉業を塗り替えるような存在なんて誰もいないってことにすぎないんだ。
オスプレイが復帰してきたとき、彼は自分が何者なのか、誰になるべきなのか、再分析しなければならないだろうね。
※補足 この発言に関するジェイのリアクション
ちなみに、ジェイはケニーのこの発言にリアクションをしています。
帽子の絵文字一つだけのツイートですが、これは帽子(Cap)は英語のスラングで『嘘をつく』という意味があります。
つまり、ジェイはケニーに対して「お前は噓つきだ」と主張していますw
2021年9月 ケニーとオスプレイのTwitter~PWI500を巡る争いといざこざ~
アメリカのプロレス雑誌『プロレスリング・イラストレーテッド』が毎年発表している、その年のプロレスラーベスト500を決めるランキング『PWI 500』
2021年度の一位を獲得したのは、この年AEW、AAA、インパクト・レスリングの最高王座三冠王を達成し『ベルトコレクター』として異次元の活躍をしたケニー・オメガでした!
オスプレイは残念ながら7位。
ここでオスプレイは明確にケニーを牙をむきました!
そんなオスプレイに対し、ケニーもかなり手厳しい一言で応戦!
今に至る二人の因縁がスタートしたのは、思えばこの瞬間だったのかもしれません…!
ケニー「俺が去ってから新日本は冷え切ってる」オスプレイ「御託はいいからケリつけよう」
ウィル・オスプレイ:
一位のやつ(ケニー)なんていつだって倒せる。水曜日(※AEWダイナマイトが放送される)にも戦ったとした一週間に2回倒せる事になるな…言ってみただけ
ケニー・オメガ:
俺が去ってからお前の会社は完全に冷え切ってるよな。
あのメルツァーでさえも、あいつの信者に『オスプレイは世界最高のレスラーの一人だ』と信じ込ませることができなくなったようだしな。
本当に心が痛い。お前らバカのうちの一人が主役にならなきゃいけなかったんだ。
俺の相手になるのはbigger dog (※当時のローマン・レインズのニックネーム『Bigdog』にかけている) だけだってことがこれで明らかになったな。
ウィル・オスプレイ:
『お前が主役になれ』っていうのが、新日本を去る時にお前が俺に残した言葉だったよな。
お前が去った後、新日プロレスはMSGを完売させ、東京ドームは例年以上の売り上げを記録しより大きな盛り上がりをみせた。
パンデミックがなければどうなってたかはわかるだろ?
禁断の扉を開けて、この議論にケリをつけようぜ
※補足 ケニー・オメガのPWI500一位に関するインタビュー
ちなみに、PWIの一位を獲得した時のインタビューを過去にまとめています。
前中後編という非常に長い内容ですが、素のケニーのプロレス観が色濃く出ているインタビューなので一読の価値はあると思います!
2021年9月 ウィル・オスプレイのインタビュー~ケニーとの対戦に意欲~
ケニーとTwitterでひと悶着を起こしたのち、オスプレイは「SEScoops」のインタビューに登場しました。
このインタビィーの中で、AEWの中で戦いたい相手について質問されたオスプレイ。
ブライアン・ダニエルソンやCMパンクと共に、ケニーについても戦いたい相手として挙げました。
ケニーが俺と戦っても、醜態をさらすことになるだけ
CMパンクとの試合はいいね。
彼は過去に俺の名前を出した。彼は「ウィル・オスプレイとプロレスがしたい」と言ったんだ。
ブライアン ・ ダニエルソンもそうだ。彼は「ウィル・オスプレイとプロレスがしたい」といった旨のコメントを残していた。俺の耳にも届いてるよ。
ケニー・オメガも「ウィル・オスプレイとプロレスがしたい」と言っていた。
俺があいつらの名前を出したんじゃない。あいつらが俺の名前を出したんだ。
「ウィルがAEWレスラーの名前を出した!」って言われるのに本当にうんざりしてるんだよ。
違う、俺の名前を出したのはあいつらの方だ!
(中略)
ケニー・オメガは新日本プロレスの顔と言える男だったが、あいつが去った後に俺がその役目を受け継ぎ、自分のスタンスを作っていった。2019年に戻っても誰も俺に対抗出来ないだろう。
もし俺と戦えば、きっとアイツは醜態を晒す事になるだろうな。
※インタビューの詳細はこちら
2021年11月 闘魂ショップオンラインミート&グリート(オスプレイ)~AEWで戦いたい相手~
闘魂ショップのオンラインミート&グリートに登場したオスプレイ。
グッズを購入してくれたファンにサインを行いつつ、質問に答えていたオスプレイ。
とあるファンから「AEWの中で戦いたい相手は誰ですか?」という質問を受けました。
実はこのイベントが行われる数日前に、AEWのPPV『FULL GEAR』にてケニー・オメガはハングマン・ペイジに敗れ、AEW世界王座を失っています。
さらにPPVが行われた翌日のAEWのダイナマイトで負傷による欠場を発表。
結果的に2022年8月に復帰するまで9か月を要することになりました。
そんな中でオスプレイが戦いたいと答えたのは、もちろんケニー・オメガでした。
もしお互いが100%の状態で戦えるなら、ぜひケニー・オメガと戦いたい
(『AEWの選手の中で誰と戦いたいか?』という質問に)
オスプレイ:
一人じゃないんだよ。正直に言うとね。
ただ、みんなが知ってる通り俺といくつかのドラマを繰り広げてるヤツが一人いるんだ。
誰かの役割を埋めるために自分自身がステップアップしたわけじゃないと証明する必要があると思っているんだ。
それは多かれ少なかれ、俺が今世界最高のレスラーであると主張することに他ならないからね。
今、俺と同じレベルで活躍している選手なんて存在しないだろ?
その人物は最近試合に負けた。
彼がすべての怪我を癒して、もし俺の肉体が100%の状態になったら…まぁ、どんなレスラーも100%に回復することはありえないけど、そんなことが起きるんだとしたらぜひケニー・オメガと戦いたいね。
ケニーとの試合が実現するなら、間違いなく全身全霊をかけてそれに取り組む
新日本でケニーとの試合が実現すれば実に詩的なことだと思うけど、あいにく俺は現実主義者だから、すぐに実現するとは思っていないんだ。実現するようには思えない。
もし君が俺のファンなら『お、また今後のストーリーに繋がりそうなことを言ってるぞ!』って言うのかもしれないけど、そういうコメントを聞くのはウンザリするんだ。
何も決まっちゃいないんだ。
ただ、もしそんな機会が起きるのだとしたら、間違いなく俺は全身全霊をかけてそれに取り組むだろうね
2022年2月ケニーとオスプレイのTwitter
1月29日にRPWにて行われた、オスプレイとマイケル・オク選手によるブリティッシュヘビー級王座戦。
自分は試合を見ていないのです、とても素晴らしい試合が行われたと聞いています。
この試合はデーブ・メルツァーの試合評価でも星5評価を獲得。
オスプレイもこの試合に手ごたえを感じたのか、この高評価に喜びのツイートを連投しています。
そのツイートにまたしてもケニーが噛みついたのでした。
自身のプライドを刺激するような煽りに対し、とうとうオスプレイは激怒.
ケニーの傲慢な態度に、ツイッターで怒りを露わにしました。
もしかすると、このケニーの煽りがオスプレイの怒りに火を付けてしまったのかもしれません…
ケニー「ヨークホールのお遊びと、ドームのメインイベントは違う」
ウィル・オスプレイ:
追いかけっこの始まりだ
ケニー・オメガ:
プレッシャー0のインディ団体で、ただ自分だけが目立つ試合をしてれば、そりゃ成功もするよな
それで星5評価が稼げるなら、俺も喜んで同じことをやるだろう。
ただあいにく、アリーナ・ドーム・武道館のメインイベントで戦うのと、ヨークホールで友達と遊ぶ事の違いってものが俺にはよく分かっているんでね。
オスプレイ「ケニーは俺をバカにしつつも、俺の活躍が気になって仕方ないらしい」
ウィル・オスプレイ:
お前なんて40歳を目前にして、未だに9歳の女の子とプロレスをしたこと*を揶揄されてるじゃないか
(*ケニーはかつて9歳の女の子と試合をしたことがあります)
お前なんてその程度のヤツだよ。
おかしな野郎め
俺が何か偉大な事を成し遂げようとすると、いつもこれだからウンザリする。
きっとケニー・オメガは出る釘は早めに打っておきたいんだろう。
俺のことが嫌いなのに俺の行動に目が離せないなんて、ただの俺のファンじゃないか。
ブラザーは何百万ドルもの金を生み出す男だっていうのに、彼の会社(AEW)とはなんら関わりのない、多くの人が諦めてきたかつての栄光の復権に尽力するクソ野郎にご執心のようだ。
お前は黙ってリハビリでもしてりゃいいんだ。
俺はお前に為に最善を尽くすし、お前が幸せな人生を送れる事を祈ってるよ。
頼むから自分の事に集中さえてくれ。
2022年4月 『禁断の扉』開催決定+ケニーとオスプレイのTwitter~「禁断の扉」での対決を示唆~
オスプレイがケニーに対する嫌悪感を示してから数か月、2人のいざこざは鳴りを潜めることになりました。
ですが急転直下、4月に事態は大きく動くことになります。
4月21日…なんとAEWと新日本プロレスの合同興行『ForbiddenDoor(禁断の扉)』が、2022年6月27日シカゴの地で開催されることが決定したのです!!
AEWや新日本のファンが各々のドリームマッチを思い描く中、その数日後にまたしてもTwitterにて波乱が起きました!!
当時SANADAが返上したIWGP USヘビー級王座をめぐり、福岡ドームで棚橋弘至との対戦が決まっていたオスプレイ。
US王座を獲得することでオスプレイはIWGPジュニアヘビー・NEVER無差別級・IWGP世界ヘビーと、現存する新日本のシングルベルト(※厳密に言うとNJPW STRONG無差別級王座を除く)を制覇するグランドスラムチャンピオンになることもあり、その意気込みをTwitterに投稿していました。
そこに茶々を入れたのが、この時なかなかファンの前に姿を現すことが少なかったケニー・オメガでした!
やり取りの最後にオスプレイは、6月の「禁断の扉」でのケニーへの対戦を示唆するツイートを投下!!
ついにケニーとオスプレイのドリームマッチが実現すると期待したかたもいらっしゃったかもしれません!!
…しかし、この直後にオスプレイはコロナウィルスへの感染が発覚.
福岡ドーム大会を欠場する事になってしまいます。
オスプレイが「禁断の扉」でのケニーとの対戦を示唆
ウィル・オスプレイ:
この試合は特別なものになるだろう。
俺のキャリアに大きな影響を与えたレスラーに敬意を表し、彼の貢献と犠牲に感謝の意を示すつもりだ。
レフェリーの邪魔さえなければ、この勝利によって俺は「究極のグランドスラム」チャンピオンとなるだろう。
ケニー・オメガ:
誰のことを言ってるのか明らかじゃないか。でも、礼を言うよ。
ウィル・オスプレイ:
6月はどうだ?
ケニー・オメガ:
(gif画像を使って)え、何か言ったか?
2022年5月 ウィル・オスプレイのインタビュー~ケニーを「二枚舌野郎」と痛烈批判~
「禁断の扉」開催を約1か月前に控えたタイミング。
WresthingsのPODCASTに登場したオスプレイは、ケニー・オメガのことを「二枚舌野郎」と痛烈に批判しました。
ケニー・オメガみたいな二枚舌な奴は嫌い。俺に近寄って来るな。
みんな俺とケニー・オメガの試合を望んでいるんだろう。ただ、アイツと俺の関係は良好くない。
ケニーが新日本から去る時、俺を呼び出して言ったんだ。
「新日本プロレスのために頑張れ。俺はお前を信じてるぞ」ってね。
何度もガス欠になりながらも心血を注いでそれを実現しようとしたんだ…本当にハードルは高かったよ。
俺にとってそのハードルは本当に高かった。
新日本プロレスを見ているファンに「これがプロレスなのか…」と思ってもらいたかったんだ。
そのために身体をボロボロにしながらその言葉を実現しようとしている俺を、お前はネット上で切り捨ててきたよな?お前どれだけクソ野郎なんだよ。
(中略)
アイツにだって言い分はあるだろう。ただ、今のところは本当にアイツに近寄ってきてほしくない。
不愉快だ。そんな奴は壊れてしまえばいいんだ。
ああ言えばこう言う、二枚舌な奴が俺は大嫌いなんだよ。
リアルに、ただただリアルに。それが俺の求める全てだよ。
※インタビューの詳細はこちら
2022年6月 ケニー・オメガのインタビュー~オスプレイの試合は記憶に残らない~
『禁断の扉』開催を数日前に控えたタイミング。
海外の有名プロレスサイト「FIGHTFUL」のインタビューに登場したケニー・オメガが、ウィル・オスプレイやジェイ・ホワイトについて語りました。
オスプレイに対して一定の評価を示しつつも「彼の5スターマッチは忘れられがち(笑)」「数百人の観客の前で満足しているにすぎない」とかなり痛烈な皮肉を飛ばしました。
そして、このインタビューでの発言がさらにこの後のオスプレイのインタビューに繋がる事になります…
オスプレイの動きはすごいが、彼の5スターマッチはファンから忘れられがち
ケニー・オメガ:
俺が新日本プロレスを去ったときのことだ。
もし俺がギャンブラーなら、ジェイ・ホワイトとウィル・オスプレイが新日本プロレスのプッシュを受けて国際的な選手になるかどうかって賭けに、俺の持っているもの全て…例えばレトロゲームと5ドルをそこにベットしただろうね。
(中略)
別の文脈で見るなら、ウィル・オスプレイは何でもできる存在だ。
彼は強く、早く、機敏であり、新日本プロレスを代表する存在でありながらインディ団体でも大活躍している。
彼はみなが愛してやまない現代の5スターマッチを皆に提供するまさに代弁者だ。
観客ごとにまた違った試合を見せることができる選手だよ。
彼は自分の役割を最大限に全うしてると思うよ。まぁ、俺の趣味趣向には合わないけどね。
ジェイ・ホワイトはまさに新日本プロレスが必要とする選手となった。どちらか一方が優れているとは言えないが、彼らは非常にうまく調和していると思うんだ。
ウィル・オスプレイは試合の中で素晴らしいムーブをするけど、20試合ぐらいある5スターマッチはファンから忘れられがちだよね(笑)
ちょっとウィルに厳しくしすぎたね。ウィルは素晴らしい存在だよ。
ウィルの事を悪く言うつもりはないよ。俺は現在の試合評価のシステムやレビューを信じているし、正当な評価に基づいてウィルが5スターマッチの評価を一つ一つ確実に獲得してきたと信じている。
もし名勝負を振り返る時はどうしても過去のレジェンドの名勝負と比べられてしまうし、そちらの方が鮮明に記憶に残ってしまうものだ。それにウィルが一生懸命頑張っているのと同じくらい、俺だって努力している。
ウィルは素晴らしい。オレンジ・キャシディとの目玉試合で彼を見ることができてうれしいよ。
ただ、俺は新日本プロレスがジェイ・ホワイトを起用したのは正しい選択だったと思うんだ。
彼の方がオスプレイよりもスターだった。ただそれだけのことさ。
オスプレイは数百人の観客の前で満足しているにすぎない
ウィルのように何でも簡単にこなせてしまう男と同じポジションにいる人間が、小さなインディ団体の会場で受ける歓声や嫉妬だけで満足するのは非常に難しい。
ただ、ジェイ・ホワイトがやってきたような『100万ドル規模の会社を引っ張っていく人間になるにはどうしたら良いか。会社の顔となる人間になるには自分をどう再構築したらよいのか』を考えていくよりも、そういった歓声を重視するようになることもある。
ジェイはウィルのようなフリーク・アスリートではなかったから、熟考に熟考を重ね、市場的に価値のあるものを考え出さなければならなかった。
ウィルは、ウィル・オスプレイを応援する数百人の観衆を集めてそれで満足している。まぁ別にそのことにまったく問題はないんだけどね。
※インタビューの詳細はこちら
2022年7月 オスプレイのインタビュー~ケニーとの抗争が始まった最初のキッカケ~
このケニーのインタビューを受けてか、WRESTLE INNのインタビューに登場したオスプレイはケニーについて語りました。
ケニーの自分への態度が「見苦しい」と、一年前にAEWに出場する予定が「何者か」の圧力で立ち消えとなってしまったことや、ケニー・オメガのとの因縁の始まりについて語りました。
ここで遂に、今回の因縁の発端のひとつが2019年の飯伏幸太の負傷させたことであることが明かされたのです。
ケニーとの因縁は飯伏幸太が2019年の俺との試合で脳震盪を起こした一件から始まった
ケニーとのすべての因縁は2019年から始まっているんだ。
それはケニーの新日本プロレスにおけるラストマッチ(※2019年1月4日の東京ドーム)だ。きっとアイツは自分の試合に飯伏幸太をセコンドについて欲しかったことだろう。
ただ、あの時俺はヒドゥンブレードで飯伏の脳みそを吹っ飛ばしてやったんだ。
あの一件について、ケニーは俺に死ぬほど怒っているのさ。
実を言うと、あの時の飯伏みたいな状況を起こすと自分自身が本当に許せなくなるんだよ。
好き好んで他人の脳を揺らしたくなんてないが、あれは合法的なプロレス技だ。
反則技をやったわけじゃない。後頭部への打撃も、立ってる相手に何度もエルボーを打ち込むことも、ダウンした相手へのエルボーや繰り返すことも、禁止されているわけじゃないんだ。
もちろん、俺の技を受けた反動で飯伏はノックアウトされ酷い脳震盪を負うことになってしまったんだ…
飯伏とはもう何のわだかまりもないのに、勝手にケニーがブチ切れただけ
でもそれ以降、俺と飯伏は飲み仲間になったんだ。
今は飯伏と話すことはなくなってしまったけど、あの当時は二人で飯を食ったり飲みに行ったりしてるし飯伏とは何のわだかまりも無いんだよ。
あのアクシデントについて、ケニーが勝手に一人でブチ切れてるんだけなんだ。
俺のことをどう思おうが勝手だが、ケニーは死ぬほど女々しい野郎だよ。
そんな奴が「俺は6~7回のファイブスターマッチを経て自分は成長した」とか言ってるんだぜ。そんなわけないだろクソが。
お前はTwitterで自分の名前でエゴサして、時にちょっと辛辣な意見を見ただけで自分の豪邸の隅っこでめそめそ泣いてるような奴だ。そんな奴がイギリスと日本のプロレス界を救おうと日々尽力している俺にいちいちちょっかいを出してくる。
あいにく、自分の所属する会社について言われて黙ってられるほど俺はバカじゃないからな。
俺たちはコロナのパンデミックで大打撃を受けた。
だからってそれが休む理由になるか?いや、お前がやれというから死に物狂いで新日本プロレスを復活させたんだ。
俺がケニーを嫌いな理由はこういうところだ。
2022年7月RPW&ケニーとオスプレイのTwitter~真「Cease And Desist」事件~
多くのトラブルを乗り越えながら「禁断の扉」は無事終了を迎えましたが、ケニーとオスプレイの因縁は収まるどころかより一層ヒートアップしていきます。
7月に行われたRPWの試合でなんと、オスプレイはケニーのフィニッシャーである「片翼の天使」を披露。
わざと2カウントでキックアウトさせ、バカにした態度を示すことでケニーをおちょくりました。
オスプレイの態度に対してケニーはツイッターで反応を返しますが、挑発は止まりません。
オスプレイはケニーを対する挑発目的で新しくTシャツの発売を発表しました。
しかしながら…そのTシャツは他ならぬケニー・オメガの手によって、即座に発売禁止に追い込まれてしまうことになるのでした!!
※こちらの事件については経緯が複雑になるため、詳しくはこちらの記事をご覧ください
2022年8月AEWダイナマイト~遂にリングで対面することになるケニーとオスプレイ~
7月27日のAEWダイナマイトにて、AEW世界トリオ王座の新設がアナウンスされ、初代王者を決めるトーナメントが行われることが決定しました。
新日本プロレスから、オスプレイを含めたオージーオープンたちユナイテッド・エンパイアの3人がエントリー。
また、同じグループのヤングバックスのもう一人のパートナーは???とされており、誰が出てくるのかがファンから期待されていました。
ファンの期待通り、ヤングバックスのパートナーとして現れたのはケニー・オメガ!
9か月の欠場から、遂にケニーは復帰を果たしました!!
ケニーとヤングバックスは、アンドラーデ&ルーシュ&ドラゴン・リーという強豪チームを破り、準決勝も進出!
同じくオスプレイとオージーオープンの三人も、PAC&ペンタ・オスクロ&レイ・フェニックスを破り初戦を突破!
ここにきて遂に、ケニーとオスプレイがリング上で対面するおとが決まったのです!!!
オスプレイたちの試合後、入場ゲートにケニーたちが登場。
AEWダイナマイトの放送はそのままにらみ合う三人で終了しましたが、放送終了後にケニーとオスプレイは激しいマイクの応酬を繰り広げたのでした…!!
※ケニーとオスプレイのマイクの全訳については、こちらの記事をご覧ください
2019年の飯伏幸太の負傷から始まったとされる、ケニー・オメガとウィル・オスプレイの抗争。
ケニーの新日本離脱、AEWと新日本の間の「禁断の扉」の存在、コロナウィルスのパンデミック、ケニー・オスプレイ双方の欠場etc…
数多くの要因が重なり実現してこなかった二人の対決ですが、6人タッグマッチという形とはいえついに実現することになりました!!
二人の抗争がこの一試合で終わることがないのは明らかでしょう!
どちらが勝つにしろ、今後のAEW・新日本のストーリーは大きく加速していくことは間違いありません!!
2022年9月1日9時から放送されるAEWダイナマイトにて、遂に歴史的邂逅が実現します!
間違いなく…必見です!!!!