新日本プロレス×STARDOMによる合同興行『Historic X-over』にて、IWGP USヘビー級王座を防衛したウィル・オスプレイに対して挑戦を表明したのは、まさかのケニー・オメガでした…!
ケニーが新日本プロレスを退団してから数年にわたり、リング外で遺恨を深めていたケニーとオスプレイ。
その二人の因縁の対決が遂に新日本プロレスのリングで実現することになったのです…!
かつて日本で戦っていたころと変わらず、流暢すぎる日本語でウィル・オスプレイやグーグル翻訳の外人レスラーを煽ったケニーですが、メッセージの終盤にサングラスを取ってからは、英語で語り始めました。
今までの笑みをたたえた表情が一変させて、真剣な表情でオスプレイへの挑戦を表明したケニー。
今回の動画の中で、特に気になったのはケニーのこの一言です。
「オマエがやったことは忘れていないし 許してもいない」
果たしてケニーが語った、オスプレイの許されざる行為とはいったい何なのでしょうか?
今回はオスプレイの過去の発言や行動から、ケニーを怒らせたものが何なのかを考察していきます!
2022年9月1日 AEWトリオ王座トーナメント戦後に襲撃を受けた事
ケニーの発言を聞いて真っ先に頭をよぎったのは、9月にAEWで行われた6人タッグマッチです。
AEW世界トリオ王座決定戦トーナメントの準決勝として、ケニー&ヤングバックスとオスプレイ&オージーオープンという豪華すぎる6人タッグマッチが行われたのですが…
試合に敗北したはずのオスプレイたちに襲撃を受け、ケニーたちは徹底的に痛めつけられることとなりました。
この試合が決まったのは、AEWに世界トリオ王座が新設に伴い初代王者を決めるトーナメントの開催によるものです。
トーナメントにケニーとオスプレイがエントリーされたことにより、遂に二人がリング上で顔を合わせることが決まりました。
全世界のファンが期待した通り、ケニー・オメガ&ヤングバックスとウィル・オスプレイ&オージーオープンの試合は実に素晴らしいものでした。
(この試合は新日本プロレスワールドでも配信中なのでお見逃しなく!)
しかし、試合に負けたことによほど腹が立ったのか、オスプレイたちは番組放送終了後の締めのマイクを披露するケニーたちを襲撃します。
ケニーをパイプ椅子で滅多打ちにし、助けに入ったヤングバックスの2人にローブロー・ストームブレイカーをお見舞いし、更には身動きの取れないケニーに対してヒドゥンブレードを放つなど、徹底的に三人を破壊しています。
試合後にTwitterを更新したオスプレイは、3人の醜態を見て満足そうにAEWから去っていきました。
ウィル・オスプレイ:
トニー・カーンが自分の考えを持ち、俺のAEWでの試合を阻止しようというケニー・オメガによる妨害(※注)に耳を貸さなかったおかげで実現したAEWでの活動は、これで当面の間は終了だ
今のところ俺たちはイーブンだぜケニー
お前が余計な事を言わない限りは、何も問題はない
※注オスプレイは今までAEWに上がれなかったのはケニーの妨害があったせいだとずっと主張しています
ケニーは自分のホームグラウンドで醜態を晒すことになってしまいました。まさにプライドに大きな傷をつけられた出来事と言えます。
2022年7月 真「Cease And Desist」事件~
オスプレイがケニーのプライドを傷つけた事件がもう一つあります。
オスプレイがケニーのフィニッシャーである『片翼の天使』を盛大におちょくったことがキッカケで起こったオスプレイのTシャツ発売停止事件…通称、真「Cease And Desist」事件です。
全ての発端は7月2日にREVプロで行われたマッド・カートとの試合にて、オスプレイがケニーの必殺技である「片翼の天使」を披露したことです。
そのまま3カウント…と思いきや、わざと片翼の天使を2カウントで返させオーバーリアクションで騒ぐオスプレイ。
今のところDDT時代の飯伏幸太しか2カウントで返したことのない「片翼の天使」を使って、ケニーをおちょくする意図があったのでしょう。
更にオスプレイは、ケニーの「The Clenner」を揶揄する形で「Billy The Wanker(クソ野郎)」を名乗り、自身が「片翼の天使」を披露したシーンの切り抜きをSNSで拡散しました。
ケニーに対する挑発を止めないオスプレイ。
オスプレイはケニーへの皮肉として「Billy The Wanker」Tシャツの販売を開始しました。
しかしこの「Billy The Wanker」Tシャツの販売が開始された24時間後、事態は急変しました。
Tシャツを販売していた「Pro Wrestling Tees」が、AEWから販売停止措置の警告を受けたとして、シャツの販売を停止したのです!
さらにケニー本人からもこのTシャツを発売禁止した旨の発表がありました。よほどこの一件に頭に来ていたのでしょう。
ケニー・オメガ:
(販売停止について)Tシャツの販売が引き金となり、AEW 内で様々な法的な懸念が生まれてしまったんだ。
ウィルのファンのみんな、本当に申し訳ない。
でも、今日までの申し込み分については注文を承るよう計らわせてもらったよ。
この中で詳細は省きましたが、この事件をめぐる中でもケニーとオスプレイはSNS上でお互いを否定しあっていました。
ケニーが新日本を退団してから数年にわたり、SNSやインタビューによる”口撃”でのみ繰り広げられた二人の因縁が遂に表面化した事件です。
自分の大切にしているものを穢されたことに対して、ケニーが今でも怒りを覚えていても不思議ではありません。
※この事件については経緯が複雑になるため、詳しくはこちらの記事をご覧ください
2019年1月4日 オスプレイが飯伏幸太を負傷欠場に追い込んだこと
おそらくケニーはこのことに一番怒りを覚えているのではないでしょうか?
2014年のレッスルキングダムで行われた飯伏幸太とウィル・オスプレイによるNEVER無差別級選手権試合にて、オスプレイは飯伏幸太を負傷欠場に追い込んだのです。
『Historic X-over』のバックステージコメントでも、オスプレイ自身がこの件に触れていました。
オスプレイ「オマエは俺が2019年の1.4(『WRESTLE KINGDOM』)で何をしたか)今も忘れていないよな……
引用元:新日本プロレス
オマエら(THE ELITE)にとって最後の日だ。その日俺はオマエの大事な友達(飯伏)を相手にヒドゥンブレイドを解禁した。
アイツは(病院送りになり)離れてくオマエにさよならさえも言えなかった。そのことがずっと忘れられなかったんだろ?」
実は飯伏を負傷させてしまったことに関する舞台裏をオスプレイが最近のインタビューで明かしています。
一部を要約して抜粋するとこのような内容です。
- 俺が飯伏を脳震盪に追い込んだことにケニーは死ぬほど怒っている
- あれは合法な技の打ち合いの結果で生まれた事故。ただ、あんなことを起こした自分が本当に許せない。
- あの後飯伏とは飲み友達になった。彼とは何もわだかまりはない。
- あのアクシデントについて、ケニーが勝手に一人でブチ切れてるんだけ
オスプレイは、あの時飯伏に放ったヒドゥンブレードによる不幸がケニーとの因縁の全ての始まりと考えているようです。
ケニーが日本にやって来るキッカケ、最大のライバルにして最大の盟友、ゴールデン☆ラヴァーズのパートナーである飯伏幸太。
そんな飯伏を傷つけたことを今でも許せない…特に飯伏については感情的になりがちなケニーですから、オスプレイが行ったことの中で最も許せない行為と考えている可能性は高いと思います。
- AEWトリオ王座トーナメント戦後に襲撃を受けた事
- 真「Cease And Desist」事件
- レッスルキングダムで飯伏を負傷させたこと
ケニーの語るオスプレイの「忘れていないし許してもいないこと」についての自分の考察はこの3つです。
ケニーの発言の真意はきっとレッスルキングダムの試合が進むにつれてきっと明らかになるでしょう!!もしかすると、いまだ語られていない2人のエピソードが2人の口から語られるかもしれません!!
このブログはもちろん、ツイッターでも今後の2人の言動については全力で追っていきたいと思います。
ウィル・オスプレイvsケニー・オメガという新時代のドリームマッチ。ぜひ試合が行われる瞬間まで全力全開で楽しみましょう!!