ウィル・オスプレイ「俺とケニーの試合の後に戦うのがどれだけ厳しいことか分かっているか、ジェイ・ホワイト?」

ケニー・オメガが2019年に新日本プロレスを去ってから水面下で起こっていたウィル・オスプレイとの因縁。

“BEST BOUT MACHINE”を自称するケニーと”BILLY G.O.A.T(GREATEST OF ALL TIM)”を自称するオスプレイ。

2023年1月4日の東京ドーム大会にて、どちらが真の世界最高のレスラーなのかが判明することになります。

イッテンヨンを控えた中、ウィル・オスプレイがFightfulのインタビューに登場しました。

ケニー・オメガに対する想い、そしてIWGP世界ヘビー級王座戦がメインイベントであることへの持論、更には初めて明かすであろう自身が一番好きなケニー・オメガの試合について語りました。

目次

俺を貶すなら覚悟しておけ

ウィル・オスプレイ:

実にケニー・オメガらしいよな。彼は調子に乗って不用意な発言を残しがちだ。

俺にも似たようなとこがあるからアイツの発言に怒るつもりもないが、俺の名前を出すって言うなら覚悟した方がいい。

アイツのホームに乗り込んで、熱狂的なファンの前で恥をかかせてやったこともある。

ケニーは自惚れ屋だ。何でも知っていると思い込んでいる節がある。

時にはアイツの口を殴って、自分が誰の上にいるわけでもないと身の程を弁えさせないといけないんだよ。

アイツのプロレスは確かにスゴい。能力や才能を否定するつもりはないさ。

でも結局のところ、お前はぶっ飛ばされるに値する能無し野郎なのさ。

俺にとっての「世界最高」は、異なる環境・相手に挑み続けること

俺は世界最高というカテゴリーの中に、俺は常に自分の名を刻んでいたいと思う。

しかし、それはいつだってファンの主観に基づくものだ。

ファンがどのタイプのプロレスを楽しんでいるかによってその尺度は変わってくる。

俺にとっての「世界最高」とは、1つのプロモーションの中に留まることなく、異なる環境や異なる相手対戦に挑み続けることなんだ。

俺はAEWの選手に自分を試すのが好きでね。8回ほどAEWで戦ったがそのすべてでショーの主役となった。これがすべてを物語ってるよね。

そして新日本では、いついかなる時でもショーの話題を独占するのは俺だ。

ケニーが言うところの「無名のインディーズ選手」たちと戦い自分を試すことで、彼らは自ずと成長していく。

何が言いたいかっていうと、世界一になるには、各大陸を旅してそれを証明しなければならないということだ。

大舞台や大会場でそれをやるのは簡単さ。

だが、5つ星の試合を生み続け、常に輝き続け、一貫して自身が世界一だと主張し続けること。

そんな道を歩もうとするのは本当に難しい。ケニーはそんなこと一度もやったことはないからね。

最高と最高同士の戦いだ。もう言い訳はできない。

ケニーはプロレス界最大のスターの1人だ。新日本の黄金時代においてはみんな彼に注目していた。

彼のレスリング・キングダムの試合にはとても刺激を受けたよ。

彼が自分を俺より優れていると思っているのなら彼の意見を変えることはできないだろうな。

ただ、1月の試合でどちらが優れたレスラーなのかが判明する。

パフォーマンスという点ではすべて主観的なものになってしまうが、リング上ではどちらが上なのかハッキリしてしまう。最高と最高同士の戦いだ。もう言い訳はできない。

史上最高のレスラー2人。2022年の俺の活躍はオールタイマー(史上最高)と言ってもいいくらいだが、そんな男と対戦することになる。

しかも、ケニー・オメガを引き上げた東京ドームで実現するんだ。個人的には実に詩的な展開だよ。

ファンの声援を受けられるというのは、彼にとってどれだけ幸運なことだろうか。それが何よりの関心事だよ。

ケニーの復帰を喜ぶ声もあれば、暗黒時代のすべてを経験しひどい目に遭ってきた俺を支持する声もあるはずだ。

プロレスだけでなく、日本への飛行機、プロレスのリングより小さい部屋での隔離生活、何カ月も家族と離れていることの精神的負担があった。

俺はその全てを乗り越えてきたんだ。

俺は言語を知らないとお前はいつも非難するよな。ああ、俺は日本語はおろか英語だって満足に扱えない。

ただ、お前を倒すのに言語を知る必要はない。

俺が学ばなければならないのは、お前からスリーカウントを奪う方法だけだよ

ケニーが今新日本に復帰する理由

俺たちは同じような境遇にあると感じているん。ただ一つ違うのは彼は日本の文化を受け入れたということだ。

俺はそれを尊重するが、自分はプロレスしにここに来たのだから、プロレス的な側面、働く側面も受け入れよう思っていたんだ。

そこが彼との差別化点だな。

PWGでケニーと闘ったとき、俺の記憶の中の彼はダッチワイフと9歳の少女と闘っている姿だった。

AJスタイルズを攻撃した後、彼が今のように成長するとは誰も思ってなかっただろう。でも、彼は信じていた。信じる限りそれだけが重要なんだ。

俺は今現在、世界中の誰も比類するものがいない存在になったと信じている。WWEでもAEWでもNOAHでもDDTでも全日本でもね。

誰も俺のようなペース配分じゃ戦えないだろうし、戦い続ける力は持たないだろう。

AEWの輝かしい雰囲気が、新日本で起こったことに隠されようとしている。ケニーはそのことに驚異を感じているんだよ。

彼はAEWで奮戦していたが、謹慎から復帰した途端AEWの灯が消え、影が迫ってるを目の当たりにしている。

その影がこれ以上大きくなると、自分を追い詰めることになるとわかっている。だから今すぐカムバックする必要があったんだ。大きくなりすぎたら、誰も俺を止められないだろうからな。

俺とケニーの試合の後に戦うのがどれだけ厳しいことか分かっているか、ジェイ・ホワイト?

もし俺がジェイの立場だったら…もちろん世界ヘビー級チャンピオンだったとしてね。IWGP世界ヘビー級王座戦がメインイベントであるべきだと思うんだ。

特に今回は新日本プロレスの50周年記念大会だしアントニオ猪木の追悼大会だ。メインイベントであることに異論はないさ。

ただ、本音を言うなら…これで8回目になるオカダとジェイの試合よりも、俺とケニーの試合の方が注目されてるだろ?

笑えるのは、俺ががIWGP USヘビー級王座を保持する前は、このベルトは意味のないものとなってしまった。理屈で言うならアメリカで防衛されるべきものなのに、なぜそうしなかったのかは分からない。

しかし、俺がこの何もなかったベルトに大きな価値を与えた。

ジェイ・ホワイトの王座戦で楽しかった試合は1つもない。新日本のファンにジェイ・ホワイトとオスプレイの王者どちらが楽しかったかと聞かれれば、おそらく俺になるだろう。

そうは言いつつも、やっぱりIWGP世界ヘビー級王座戦がメインイベントであるべきだ。

ただな、ジェイ。俺とケニーの試合の後に戦うことがどれだけ厳しいものになるか理解した方がいいぞ。

※番外編 オスプレイが好きなケニーの試合

“ドミニオン “でのケニーとオカダの第2戦だな。60分の時間制限付きドローになった試合だ。

家で見ていて、両者のスタミナに驚愕したよ。本当に心を揺さぶられた。

60分引き分けを実際に見たのは、その時が初めてだったからね。

両者のスタミナと努力を目の当たりにして、心の底から「自分もやってみたい」「このような持久力のある男になりたい」と思ったよ。

それを見て、心の中で何かが起こったんだろうね。ジムに行ってもっといい体型になろうという気になったんだ。


ケニーを非難しつつも、言葉の端々にリスペクトが見えますね。

イッテンヨン、試合当日は果たしどんなドラマチックな展開が待ってるのでしょうか…

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