リング外での数年の因縁を乗り越え、先日のAEWダイナマイトで遂に実現したケニー・オメガとウィル・オスプレイの一戦!
試合はケニー・ヤングバックス組の勝利でしたが、戦った6人全員の魅力の詰まった素晴らしい試合でした!
シングルマッチと同じぐらいタッグマッチが面白いのは、AEWの明確な魅力だと思います!
実は、この一戦に臨む前にケニーがスポーツ・イラストレイテッドのインタビューに答えています。
このインタビューの中で、オスプレイとの戦いに向けた意気込み、今のオスプレイの印象、自分の復帰について語りました
特に今回のケニーが語ったオスプレイが陥ってしまっている大いなる勘違いについては、また波紋を呼びそうです…
俺とオスプレイは全く異なる視点でプロレスを見ている。
俺たち2人は全く異なる視点でプロレスを見ている。
試合の進め方も違うし、プロレス界に残したいものも違う。
二人ともどこへ行ってもトップパフォーマーになることを目指しているが、その方法がまったく違うんだ。
俺とオスプレイの間には緊張を覚えるような瞬間があるのかもしれない。
ウィルを試してみたいし、彼も俺を試したいと思っているはずだ。
それに俺は自分自身をテストして本当にベストと戦える状態にあるのかどうかを確認したい想いもある。
(怪我から復帰して)1試合だけ感触を確かめたが、この試合はかなり特殊な状況だったからね。
久しぶりにAEWに戻ってきて、世界のトップ・ルチャドール・レスラー3人と4面リングでレスリングをしたんだ。
普段俺がAAAでトップ・ルチャドールに自分を試すときは6面のリング*で行うからね。
(※AAAのリングは四角形じゃなくて六角形のリング)
まだ自分の立ち位置は確定していないが、彼に追いつくために必要な限り自分を追い込むつもりだよ。
そしてウィル・オスプレイに「お前はまだそこまでは到達していない」というメッセージを送るためにも、自分を十分に追い込むつもりさ。
オスプレイはメルツァーの試合評価に踊らされ、自己認識を誤ってしまった
ウィルは誤った自己認識を持っているんだよ。
その自己認識はデイブ・メルツァーのようなプロレスメディアの人間たちによって強化されたもので、彼は自分の試合をほんの少し過剰評価してしまっているんだ。
俺にもその責任の一端はあるよ…
俺がメルツァーの評価基準をぶっ壊してしまったんだからね
俺が基準を破壊してしまってから、メルツァーの評価はめちゃくちゃになってしまった。
試合の良し悪しを判断するのが難しくなり、その結果格差が生まれたんだ。
昔のレーティングシステムはもっと権威のあるものだった。
今となっては4つ星の試合を誇ればいいのか?それとも、5つ星や6つ星を誇ればいいのか?
もし、ウィルが5つ星以上の評価を得た試合を見た俺が楽しくないと感じても、俺が同じような試合をしたいと思うかな?
ウィルが5つ星以上の評価を取るのは、彼の年齢、経験、そして成熟度の表れさ。
もし彼がもっと進化・成長しなければならないところに焦点を当てれば、プロレスで理想像に近づけるだろう。
本質的にはそれは俺の事なんだよ。
その点彼はまだまだだね。だから俺はまだここにいるんだ。
オスプレイもオージーオープンも、AEWのファンにはまだまだ無名の存在
AEWはまだ始まったばかりだし一周回っているとは言えないけど、俺とバックスにとってはレスラーとして作ってきた巨大なロードマップのある意味ピットストップの一つだよ。
世界中を旅してきた。
日本から始まったこの物語を経て、スコットランド、イギリス、カリフォルニアのPWGと戦ってきた。
そして、もうAEWと新日本の対戦なんて実現しないだろうと思っていたのに、この関係は「禁断の扉」以降も続いている。
才能ある選手がAEWで戦うことに興味を持つことは素晴らしいことだし、俺たちの中にもそんな中で活躍することに興味を持つ人材もいる。
だからウィルがオージー・オープンと一緒に来るのは素晴らしいことだ。
彼らはおそらく他の場所ほどAEWファンには知られていないだろうし、人々はこの試合で驚くことになるだろうね。
様々な手法で自分を表現したいし、全く違った方法で自分の物語を伝えたい
様々な手法で自分を表現したいし、全く違った方法で自分の物語を伝えたいんだよ。
あれだけリハビリに苦しんだし復帰できるかもわからない段階だったけど、今は自分の居場所に誇りを持てるようになったよ。エベレストに登った後にすることは、お祝いをすることだよね。
俺はリング復帰は祝われるべきものと思ってるんだが、使い古されたやり方で復帰したいとは思わなかったんだ。
カムバック・ストーリーをどうやってユニークに表現するかが俺の目標だったんだ。
これは俺にとっても新しいことだったし、AEWのショーでもあまり表現されていないことだったしまさに挑戦だったんだ。
これほど長い間リングを離れていたことはなくてね。
ただ、未知の領域だけどすでにやったことを蒸し返したくはないんだよ。
2022年から2023年にかけて、何か特別なものを作りあげていく
パフォーマーとして、様々なタイプのパフォーマンスや試合の見せ方に挑戦していきたいね。
自分が不利になる状況もあれば、有利になる状況もあるかもしれない。
2022年から2023年にかけて、何か特別なものを作りあげていくつもりさ。
今回の試合はケニー・オメガ・ヤングバックス組が勝利しました。
しかし、番組終了後に観客にマイクパフォーマンスを行う三人をオスプレイとオージーオープンの三人が襲撃!
試合の敗北や今までリング外で散々煽られてきた恨みを晴らすかのように、ケニーとヤングバックスを徹底的に痛めつけました。
放送終了後、オスプレイはツイッターでケニー・オメガへのメッセージを投稿
ウィル・オスプレイ:
トニー・カーンが自分の考えを貫き、俺のAEWでの試合を阻止しようというケニー・オメガの妨害に耳を貸さなかったおかげで実現したAEWでの活動は、これで当面の間は終了だ。今のところ俺たちはイーブンだぜケニー。
お前が余計な事を言わない限り、お前に手を出すことはない
2人の争いは、いったんは「痛み分け」という形で幕を下ろすことになりました。
しかし、自分たちのホームで辱めを受けたケニーとヤングバックスがこのまま黙っているでしょうか…?
ファンの期待を超えたサプライズが大好きな3人ですから、きっと度肝を抜くようなリベンジを見せてくれると期待しています!
6人タッグマッチが実現したのなら、今度はシングルマッチの実現を期待したいところ!
リング外でのケニーとオスプレイの動向については、引き続き本ブログやTwitterで追いかけていきますので、ぜひご期待ください!!