『どん底から這い上がった男』と『頂点に立ち続ける男』の決戦。クリス・ジェリコとウィル・オスプレイのマイク翻訳

イギリス・ウェンブリースタジアムの8万人の観客の前で実現するドリームマッチ、クリス・ジェリコvsウィル・オスプレイ。今日のAEWダイナマイトで試合の契約調印式が行われましたが、その中で行われた2人のマイクを翻訳しました!

現実と虚実が入り混じった、まさにプロレスの醍醐味と言える2名のマイクパフォーマンスをお楽しみください。

目次

オスプレイ「俺と新日本プロレスの契約終了まであと6か月。お前に勝って俺は人生を変える」

ウィル・オスプレイ:

俺が喋ろうとしてるんだ!お前らは黙ってろ!(観客ブーイング)

ヘイ、クリス。お前は本当にこの試合をどれぐらい真剣に考えている?ウェンブリースタジアムでバンド演奏がやれる愉快なプロジェクトとでも思ってるんじゃないか?ウェンブリースタジアムはイギリスの中で最も権威ある舞台なんだぜ?この試合で俺は人生を変えてやるつもりだ。

俺には嫁と4歳の義理の息子がいる。知らない奴らのために言っておくが、俺はジェリコと戦う前日にもインディで試合をする。息子を学校に通わせるためにも、稼げる限り稼いでやろうと思ってるんだ!

もしこのプロレス史上最大のイベントでお前を倒せば、俺はたった二か月でケニー・オメガ、カズチカオカダ、クリスジェリコを倒した唯一の存在になる。

そして、この事実は6か月後に大きな意味を持つことになる。なぜなら、俺と新日本プロレスの契約が満了するタイミングだからな

どれだけの人々が俺に何百万ドルといった大金を用意してくれることだろう。なぜなら俺は世界最高の存在だ。The Elite、ブライアン・ダニエルソン、CMパンク、そしてもちろんお前をも遥かに凌駕した存在が俺だ!お前の築いてきた偉業には敬意を表してはいるが、すべて踏み台にさせてもらう!

(オスプレイは契約書にサインする)

ジェリコ「5年前の俺の電話がなければ今のお前はない。俺を倒せると8万人の前で証明して見せろ」

クリス・ジェリコ:

お前の未来について…いや、お前の現在の姿について話そうじゃないか。まずはここ数ヶ月でお前が成し遂げた偉業には素直におめでとうを言いたい。だけどな、その偉業も俺の存在なしではありえなかったんだよ。

なぜなら5年前、プロレス界全体、色々な評論家、デーブ・メルツァーの誰もが、お前にとってのヒーローであるダイナマイト・キッドのように30歳になる前に車椅子生活にになるだろうと予測していた。当時のお前は本当に無謀だったからな。

だからお前の電話番号を知った俺は電話し「今のスタイルをトーンダウンした方がいい。このままだと君の身体がもたない。クリス・ジェリコのように長くキャリアを続けることはおろか、この業界でトップに立つこともできないぞ」と忠告した。その忠告を聞き入れたお前は、とうとうスタジアムでの俺との試合、『ジェリコvsオスプレイ』にたどり着いたわけだ。

お前は先週、この試合を述減するために意味もなく俺を襲撃したな?なぜなら、この試合は何年も前から話が進んでいた。この試合は本来、2021年に東京ドームで行われる予定だったんだ。コロナのロックダウンの影響で立ち消えになったがな。だが、今はロックダウンはない。ウェンブリースタジアム。プロレス史上最大のショーだ。33年の俺のキャリアで最も大きなショーだ!

この試合は俺以上に他にとって重要な位置づけの闘いなんだ。なんでか分かるか?

なぜならこれは、どん底から這い上がってきたお前と、頂の頂点に立つ俺との戦いだからだ!

色んなアンチやソーシャルメディアのバカどもは俺の破滅を自慢気に語っている。だから俺は、オスプレイを倒すために史上最高のクリス・ジェリコで挑まなきゃならないんだ。だからお前がもし俺を倒したいなら、史上最高のウィル・オスプレイでかかってこい!

(ジェリコが契約書にサインする)

証明してみせろよオスプレイ。会場の最前列に座るであろう家族、母親、父親、嫁、学校に入学させる予定の4歳の義理の息子の前で証明して見せろ。

地元のヒーローを迎える8万人の前で、クリス・ジェリコのことを倒せると証明して見せろ!

5年前にお前に電話してやったことを、車椅子生活の未来からお前を救ってやったことを後悔させるなよ。

実はオスプレイとの試合を切望していたジェリコ

『どん底から這い上がった男』と『頂点に立ち続ける男』。別の意味での『アルファVSオメガ』ではないかと感じてしまいます。

今回のマイクで当初は2021年の東京ドームで激突する予定だったとジェリコは語りましたが、ずっと前からオスプレイとの試合を熱望していました。2022年のインタビューでもこのように語っています。

日本で行う鈴木みのるとクリス・ジェリコの試合は、アメリカで行うよりも多くの意味があると思う。

鈴木みのるはアメリカで多くの選手と試合をしてきた。俺もあまり把握はしてないが鈴木みのるはジョーイ・ジャネラや他の選手と仕事をしてきたことだろう。結構なことだ。

ただ、どの試合も東京ドームレベルの試合ではない。

だから、日本のために残しておいた試合がいくつかあるんだ。ウィル・オスプレイとの試合もその一つだ。

パンデミックによりいったんは遠のいてしまいましたが、より大きな舞台で実現することになった世紀のドリームマッチ。

試合の勝敗はもちろん、試合後に何が起こるのでしょうか…?ワンチャン二人の決戦が日本で見れるなんてこともありえてしまうのでしょうか!!?実に楽しみな一戦ですね!!

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