PPV『FULLGEAR』開催を日曜に控えた状況で放送された本日のAEWダイナマイト。
番組のクライマックスでは、『FULLGEAR』のメインイベントでAEW世界王座戦を戦う現王者ジョン・モクスリーと挑戦者MJFが激しいマイクの応酬を繰り広げました。
とうとう2人の戦う舞台が整ったと言えるでしょう。
そんな中、番組の放送終了後にMJFがAEW社長トニー・カーンと共に登場。
MJFはかつてトニーと衝突したことが事実だったと認めつつも、ファン・選手双方がプロレスへの愛を示せる場所を作るために日々トニーが努力していることを語りました。
また、特定の人間に自分の団体を好き勝手振り回されるのがもはや我慢ならないことや、自分がAEWを背負っていることを力強く宣言しました。
MJF「ファンや選手に選択肢をもたらすため、トニーは日々努力している」
少しだけ時間をくれ。戯言は言わない。俺に話を聞いて欲しい。
たくさんのデタラメが横行した。本当にデタラメなことだらけ。みんなも知っての通りだ。
ただ、はっきりさせておきたいことがある。俺とトニー・カーンは確かに1〜2回ほど仲違いをした。なかった事にはできない事実だ。
でもな、最近気になってる事がある。
ここにいるプロレスファンのヤツら。声を上げろ!騒げ!!
(観客、大歓声)
さて、もしオマエたちが自分のことをプロレスファンだって言うなら想像してみてくれ。
もしオマエたちがプロレスへの愛を世界に広め、この業界に新たな選択肢をもたらす機会を得たとしたら、だ。
オマエらにできるか?
この男(トニー・カーン)はな、オマエたちファンだけじゃなく、バックステージにいる仲間たちがいかにプロレスを愛しているかを示す機会を作るために、毎週毎週死に物狂いで努力してるんだ
MJF「俺の団体にやって来てクソをぶっかけるような奴にはもう我慢ならない」
プロレスはバレエじゃない。プロレスラーがリングに上がるのは常に命懸けだ。
オマエらは本当に分かってるか?軽々しく考えるんじゃない。
俺の団体にやってきて、クソをぶっかけるようなヤツにはもう我慢ならない。もう二度とそんなことは許さない。なぜならここはそういう場所だからだ。
ここがそんな場所である理由はたった一つ。トニー・“ファッキン”・カーンがいるからだ。
もしAEWが存在しなければ、プロレスはとある企業により独占状態になっていただろう。
誤解しないでくれよ、俺はWWEが好きだ。本当だ、WWEが大好きさ。
でも聞いてくれ。
もしトニーがこの新しい選択肢を生み出さなかったら、オマエたちが好きなレスラーはふさわしい報酬を得ることもまともな食事にもありつけなかったんだ。
MJF「この忌々しい団体を、俺が背負う」
より本音で締めくくらせてもらおうか。
トニー、この忌々しい団体を俺が背負う。
俺がアンタなら、2024年の入札合戦(※MJFの契約が切れるタイミング)で大枚を叩くぜ。
コネチカット(※今日の会場)のみんな!PPVを買っといた方がいい。MJFが王座を奪うという歴史の証人になるためにな!
かつて歴史に残るマイクパフォーマンスを行い、一時期姿を消したMJF。
あの時のMJFはトニー・カーンをこき下ろし、自分の事をクビにしろとまで言い放っていました。
ボス、もし俺が元WWEの選手だったらもっと待遇を良くしてくれたのか?
お前は本当に何もわかっていない。全部お前のせいなんだ
プロレス会社で権力を握って調子に乗ってるのかもしれないが、お前は舞台裏でみんなと一緒に黙って作業でもしてりゃいいんだ!
俺は(契約が切れる)2024年まで待つつもりは毛頭ないが、お前が聞く耳を持とうとしないから、はっきり言ってやるよ。
トニー、俺をクビにしろ!
(騒ごうとするファンに対して)口をはさむなこのクソ野郎どもが!黙れ!トニー、俺を見ろトニー!クビにしろ、このクソッタレ!クビにしろ!クビにしろ!クビにしろ!
×××××××××××××××××!!!
そんな彼が「AEWを背負っている」と宣言している姿は心が震えるものがありました。
ダイナマイト放送前にMJFが投稿したツイートにも、その片鱗が見えていたように思います。
…しかしながら、ここで面白いのがMJFという男のもつキャラクターです。
このままモクスリーと戦い、AEWの真の看板選手であることをPPVで証明しにいく可能性が高いでしょう。
でも、あのMJFが。ファンの想像を超えるアクションを見せてきたMJFがそんな見え透いた行動をとるでしょうか?
もしかすると、今までの振る舞いは彼が復帰した時から言い続けている『Devil』になるための壮大な伏線なのかもしれません。歴史に残るスターではなく、歴史に残る大悪党になるための。
すべての結果はPPVで明らかになる事でしょう。
MJFが言う通り、PPVを購入してみなさんも歴史の証人になってください!