【永久保存版】MJFの2022年度版『パイプボム(Pipebomb)』全訳

2022年6月1日に行われたAEWダイナマイト。

この日の第一試合終了後、CMパンクの呼びかけに応じて新日本プロレスの棚橋弘至が登場するというまさかのサプライズが起こりました!

この日の話題は「CMパンクvs棚橋弘至」の話題で持ちきりになる…!
リアルタイムでAEWを見ていた世界中のファンは、きっとそう考えていたことでしょう。

ですが、そうはなりませんでした。

棚橋弘至登場からすぐ後にリングに現れたのはMJF。

MJFは先日のPPVのドタキャン疑惑やAEWに対する不満の報道が相次いでおり、その去就が注目されていました。

そんなMJFが披露したマイクは…まさにプロレス史に残るであろう壮絶なものとなりました。

AEWをご存じない方にもぜひこのマイクを知っていただきたいと思い、MJFの発言を全訳させていただきます。


目次

MJFの2022年度版『パイプボム(Pipebomb)』

MJF:

日曜日に起こったこと(※ウォードローからの10回近いパワーボム)のせいで身体はボロボロだ。

でも、お前らは俺の話を聞きたいんだろう?それがお前らの望みなんだろう?
俺の話が聞きたいか?いいだろう、話してやる(トレンドマークのスカーフを投げ捨てる)。

だが、ここから話すのはマックス・フリードマン(※MJFの本名)としての言葉になるぞ。

今夜は副社長たち含め、AEWの重要人物たちが番組をチェックするためにここに来ている。
本気で恥をかくことになったらすまないな。

こんなことはしたくなかった。だが、お前らは恥知らずにも話し合いで解決しようと何度もおれに打診してきたよな?
いったい何を話す必要があるって言うんだ?遅い。あまりにも遅すぎるぞ!

(観客からの大歓声)

理由を話そう。
AEW旗揚げ当初…この会社はまさに「オール・フレンド・レスリング」と言える有り様だった。

多くの人間がチケット(※AEWの参戦資格)を手渡されたが、俺にはそうしなかったよな。
おかげで俺は自分自身でチケットを書かなきゃならなかった。

幸い俺は達筆だったからな。俺はこの会社のために何度も、何度も、何度も名場面を生み出してきた。
なのにお前らは俺に対してまったくリスペクトを示そうとしないじゃないか!

誰も俺のレベルには届かない。
俺がかかわったものはすべて金になる。俺にできないことは何もない!!

ここに出て来るたびに、ただのホームランではなく満塁ホームランを放つことを俺は期待されている。
俺は毎週のようにそれをやってのけているんだ!!

他のレスラーは”Great”な存在でいられたらそれで満足かもしれないが、俺は”perfect”じゃなきゃいけない。

なぜなら、26才でありながら常に他社に事細かに監視される立場にあるからだ!

なぜなら、この会社を背負って立つことができるような男は俺しかいないからだ!

ブーイングも聞こえるが、歓声も聞こえるのは本当に滑稽だな。
愉快だよ。本当に愉快だ。

この週末、俺のことを『プロ失格のクソ野郎』と罵ってたやつらはいったいどこに行っちまったんだよ?本当に不思議なもんだ

(※注 MJFは先日のPPVをドタキャンするという噂が流れ、世界中のファンから非難されていました)

問題はお前らファンだけじゃなく、バックステージの奴らにもあるんだ。

バックステージの奴らはみんな俺のポジションが羨ましいんだろ?俺のスポットが欲しいんだろ?
いいぜ、くれてやるよ。俺はこんなところにいるのはうんざりしてるんだ。

ああ、ファンについて話そうか?
お前らは自分のことをファンと呼んでるかもしれないが、お前らはファンじゃなくて『バカなニワカ野郎だ』なんだよ。

携帯をポチポチして偉そうな意見をツイートしやがるが、はっきり言ってやるよ。
お前らは何もわかっちゃいないんだよクソどもめ。

お前らの意見とやらは本当にクソだ。意見が本当にコロコロ変わるよな。
まるで「昔から自分はそう思ってました」とでも言うように手のひら返ししてきやがる。

例を出してやろう。
『へへ、俺はMJFのことをずっと素晴らしいレスラーだと思ってたんだ』だって?
本当か?実に興味深いな。

だってお前らはずっと俺の試合はヘタクソだと非難してきたじゃないか。
なのにどうしてそんな手のひら返しができるんだよ?

お前らのお気に入りの選手みたいに必死にトレーニングしてないからか?
俺が新日本プロレスをチェックしてるふりをしなかったからか?
対戦相手を頭から落とすような技を使わないからか?
俺が無鉄砲で過激な動きを見せないからか?
俺が(メルツァーの)スターを気にしない試合を見せてるからか?

おい、どうなんだよ

どうしたら俺は『ベスト』になれる…
いいやちがう、そんなの言うまでもない!俺が『ベスト」なんだ!俺こそが”the best in the world”なんだ!

他の奴らは『ベスト』になるためにアホみたいなことをしたがるが、俺はそんなことをする必要がないんだ!!

俺は一世一代のスーパースターだ。
お前らファンも当然理解してるだろうが、番組の後ろに控えている大物どももそう思ってるんだろう?

お前たちは信じたくないだろ。この会社で2番目の実力者が誰か知ってるか?
それが誰か知りたくはないか?それは俺だ。俺なんだ!

信じたくないっていうなら裏に控えてるトニー・カーンに聞いてみろよ。
ただ、ポケットに手を突っ込みながら質問したり、旗揚げからずっと頑張ってきた奴に金を払えだなんて失礼なことは絶対言うなよ!
(※おそらく、いつもポケットに手を突っ込みながら話すトニーを揶揄したセリフ)

いやいやいやいや、トニーは死ぬほど金持ちだ。金を貯めこんでやがる。
その金を、俺の足元にも及ばないWWEから流れてきたクソみたいな奴らを獲得するために使おうとしやがるんだ!!

ボス、もし俺が元WWEの選手だったらもっと待遇を良くしてくれたのか?

お前は本当に何もわかっていない。全部お前のせいなんだ

プロレス会社で権力を握って調子に乗ってるのかもしれないが、お前は舞台裏でみんなと一緒に黙って作業でもしてりゃいいんだ!

俺は(契約が切れる)2024年まで待つつもりは毛頭ないが、お前が聞く耳を持とうとしないから、はっきり言ってやるよ。

トニー、俺をクビにしろ!
(騒ごうとするファンに対して)口をはさむなこのクソ野郎どもが!黙れ!

トニー、俺を見ろトニー!クビにしろ、このクソッタレ!クビにしろ!クビにしろ!クビにしろ!

×××××××××××××××××!!!

(MJFが話している最中に突然マイクが切られる。マイクをたたきつけるMJF。そのままCMに突入してセグメントは終了)

CMが流れ番組の放送が中断している間、CMパンクが登場。

MJFは場外から会場を去る。観客はMJFコールを続ける。
実況陣は、今目の前で起こったことなど何もなかったかのように棚橋弘至の話題で盛り上がるというまさにカオスな状況に。


MJFのこのパイプボムについては、AEW公式から徹底的に無視されています。

番組中に解説陣がふれることもありませんし、AEW公式がこの場面については一切のツイートや動画を公開してません。

まさに、虚構と現実が入り混じる展開となってきました。
あの伝説のCMパンクのマイクをご存じの方は、きっとどこか感慨深い思いをしてらっしゃるのではないでしょうか?

CMパンクを一躍主役に押し上げた、2011年の伝説の『パイプボム』。

今夜のMJFのマイクは、このCMパンクのマイクに匹敵する歴史に残るマイクだったと思います。

MJFが今後どのような選択を取ったとしても、このマイクは永遠にプロレスファンの記憶に、プロレスの歴史に刻まれることでしょう。

かつてのパンクはこのマイクをきっかけに当時ジョン・シナの保持していたWWE世界王座を獲得し、カルト的な人気を博しました。

今のAEWの頂点に立っているのは、そのCMパンク。
かつてMJFが憧れ、裏切られ、その存在を超えると表明するもかつて試合で勝利することができなかった相手です。

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はたして、MJFはここからどんな伝説を残していくのでしょうか…
CMパンクといったいどんなストーリーを繰り広げていくのでしょうか…!

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