現在新日本プロレス揺るがすカール・アンダーソンのダブルブッキング問題。
今回アンダーソンが同じ日にスケジューリングされているのが、この二つの大会です。
- 新日本プロレス 『バトル・オータム’22(大阪大会)』
- WWE 『クラウンジュエル(サウジアラビア大会)』
先日カール・アンダーソンとドク・ギャローズの2人はTwitterを更新。
新日本プロレスに責任転換をし、アンダーソンは大阪大会には出場しない旨を表明しています。
それに対して新日本プロレスの大張社長は不快感を露わにしています。
自身のTwitterにて契約通りアンダーソンを大阪大会に参戦させることを表明しています。
新日本とWWEどちらの大会に出場するかが今の新日本プロレスファンの注目の的となっていると思います。
個人的には、アンダーソンは新日本ではなくWWEに出場すると思っています。
それぐらいサウジアラビア大会はWWE的に重要な位置づけの大会です。
このサウジアラビア大会について、海外のプロレス記者がTwitterにて実に興味い深い調査を行っていました。
今回はその方のツイート内容を紹介させていただきます。
きっとこの記事を読んでいただければ、きっとWWEのサウジアラビア大会がいかにとんでもない大会か理解していただけると思います!
サウジアラビア大会でWWEが獲得する利益について
WWEのサウジアラビア大会は2018年から開催されています。
その開催にはサウジアラビア政府も関わっており、一回のイベントごとにとんでもない報酬が支払われていると言われています。
ちなみにその一回のイベントごとの報酬は…
なんと約5000万~5500万ドル(約74億~80億円)と言われています。
歴代のレッスルマニアのチケット売り上げの合計を上回る収益
WWEの中で最も最大のイベントがレッスルマニアです。新日本プロレスで言うならレッスルキングダムの位置づけの、一年の集大成と言われる最大規模のイベントです。
毎年10万人規模の会場で行われており、名実ともに世界最大のプロレスイベントであることは間違いありません。
このレッスルマニアは1985年から毎年欠かさずに実施されていますが…
過去4年のサウジアラビア大会の収益は、過去30年近いレッスルマニアのチケット売り上げすべての合算を上回ります。
AEWのTV放送契約4年分の利益の2倍
AEWのTV放送の契約は4年と言われており、その契約金額も相当なものと言われています。
AEWの強気な姿勢の背景もこのTV契約があってこそと言えます。
過去4年のサウジアラビア大会の収益は、このAEWの4年間のTV放送契約の約2倍です
ブシロードの時価総額を超える
新日本プロレスの筆頭株主であるブシロード。
新日本プロレスやスターダム以外にも、ゲームやアニメなど幅広い授業展開を行っている企業です。
過去4年のサウジアラビア大会の収益は、このブシロードの時価総額(会社を買収するのに必要な金額)を上回ります
2012年からの新日本プロレスの収益を超える
新日本プロレスの歴史のなかで大事件と言われている『レインメーカーショック』
2012年から始まったオカダの台頭により、まさに新日本プロレスに金の雨が降りました。
その後もケニーとの伝説の一戦、アメリカ進出、NJPW STRONGなどのアメリカでの拠点設立、AEWとの提携など、確実に収益を伸ばしているのは間違いないでしょう。
過去4年のサウジアラビア大会の収益は、この新日本プロレスの2012年からの収益の合算を上回ります。
番外編 WWEの選手が受け取ると言われているボーナスについて
2021年にWWEのマット・リドルはインタビューでWWE年俸について明かしました。
リドルは「年間40万ドル(約60億円)保証の3年契約と、サウジアラビアでの一回のショーごとに5万ドル(740万円)の契約にほぼ合意した」ことを明かしました。
ちなみに…
- ブロック・レスナー・・・150万ドル(約2億円)
- アンダーテイカー・・・200万ドル(約3億円)
- ショーン・マイケルズの復帰・・・300万ドル(約4億円)
を、1 回 の 大 会 参 加 で 得 た とされています
見ていただいた通り、WWEのサウジアラビア大会はこれだけとんでもないイベントだったりします。
それだけWWEにとって重要な位置づけのイベントかつ莫大な報酬が約束されているイベントだからこそ、アンダーソンたちの大阪参戦は厳しいと見ています。
ただ、いったいどう転ぶのかが分からないのがプロレスの面白いところ。急転直下、アンダーソンの賛成もあるかもしれませんし、もしかすると全く違った展開を見せるかもしれません。
はたしてこのダブルブッキング問題、どうなっていくのでしょうか…!