TNAのアレックス・シェリーが、オカダ・カズチカがTNAに遠征していた時のエピソードを明かしました。
今では日本のプロレス界を代表する大スターとなったオカダですが、2010年頃の海外遠征先だったTNAではアメコミのヒーローのグリーンホーネットを模した「オケイト」というキャラをやらされるなど干されてるも同然の扱いを受けており、オカダへの対応に怒った新日本がTNA(インパクト・レスリング)との交流を断絶したという噂があるぐらいです。
最近のバックステージコメントの中で、オカダがTNAへの嫌悪感を口にしたシーンを覚えている方も多いことと思います。
遠征時代のオカダを支えたのが、当時TNAに所属していたアレックス・シェリーです。
シェリーは遠征当初からオカダのことをサポートしておりで、TNA時代のことをあまり語らないオカダもシェリーにお世話になったことは何度かインタビューで明かしています。
1月14日行われたTNAのテーピングにて、オカダは約14年ぶりにTNAのリングに凱旋を果たすことになりましたが、そこでアレックス・シェリー&クリス・セイビンのモーターシティ・マシン・ガンズの2人と6人タッグマッチに出場することになりました。
そんなかつての盟友との試合を終えたアレックス・シェリーが自身のInstagramを更新。
思い出深い写真と共に、オカダのTNA時代遠征時のエピソードや今回のオカダTNA凱旋に対する感謝のコメントを綴りました。
アレックス・シェリー:
オカダ・カズチカがTNAに戻ってくる前日に、俺がTNAの世界タイトルをムースに奪われるとは、なんて皮肉だろうな。カズチカとはこの2006年の最初の写真を一緒に撮った時からの付き合いになるんだ。
その4年後、彼はTNAに22ヶ月の期間で遠征に来ることになった。彼と初めてホテルの部屋を共有したことを今でも覚えているよ。
…夜遅くまでGTAをプレイしたり、ファイナルファンタジーについて語り合った。彼がアパートを借りたときは、毎週彼のところに泊まりに行っていてたな。
俺たちはこの業界で頭角を現したいと思いながらも、行き詰まりを感じていた2人の若手レスラーだった。だから、とにかく勉強し、トレーニングに打ち込み、感情的にも精神的にもなんとか生き延びようとしていた。
こんな時はどうなると思う？プロレスを愛し続けるのが本当に難しくなるんだ。
例えるなら、自分は相手の魅力や美しさに魅了されているのに、相手には「ただの良い人」だと思われているデートのようなものださ。
俺たちはたくさんの試合をし、食事を共にし、笑い、ビデオゲームを一緒に楽しんだ。彼はサンクス・ギビングの間は俺の家族と一緒に過ごしたし、日本に戻る前の空港で別れを告げたとき、二人で涙を流した。もう二度と会えないかもしれないと思ったからね。
彼が帰国するとすぐに、オリジナルのレインメーカーのコスチュームデザインを送ってきて、まるで和製レイザー・ラモンみたいだな、なんて話をしたよ。
チャンスがあったら天井からお金を落としてやろうかって提案したら、(「レインメーカー」)は外道サンが好きな映画から取った名前だと教えてくれたんだ。
ここで時計の針を進めよう。
数年後、彼は史上最高のレスラーになった（言いたくはないが、俺の予想通りに）し、俺は最も奇妙だがパンクロックな方法でチャンピオンになり、クリス・セイビンは、昔も今もこれからも過小評価され続けるであろうGOAT(グレイテスト・オブ・オールタイム)だ。
14年前にニック・ジャクソンやマット・ジャクソンやアメージングレッドと共にTNAのバックステージでモニターを見ながら、自分たちのスタイル、自分たちのプロレスをやりたいと夢見ていた3人の男が、TNAのリングのメインイベントで、ファンが俺の親友の名前を大声でチャントする中、とうとうその夢を実現できたんだ。
だから…そうだな。確かに俺は負けた。でも人生は旅だ。過去2年間、この場所を再建する手助けになるよう魂を込めてきた。そして、俺が復帰した時よりもいい状態になっていることを死ぬほど望んでいる。俺の全てを賭けてでもね。
そんな時に、カズチカがあのリングで俺に会うために戻ってきてくれたんだぜ。
言っとくが泣いているのは俺じゃないぞ、お前の方だからな。
「プロレス長く見続けるもの」という格言を、まさに体現したようなコメントですね…
TNA遠征時代のオカダはアレックス・シェリー以外にも、とある出来事がキッカケとなりヤングバックスの2人とも親友関係になっています。
