ジョン・モクスリー、アルコール依存症治療前の心境を告白「毎日死の恐怖に怯えていた」

現在AEW世界王者であるジョン・モクスリー。2019年のAEW入団から活躍を続けていたモクスリーは2021年10月にアルコール依存症の治療に入ることを発表し欠場していたことがあります。

世界中のファンがモクスリーの体調を心配していましたが、その後2022年1月にリングに復帰。
変わらぬ元気な姿を見せるとともに、今でも活躍を続けています。

そんなモクスリーがCincinnati Enquirerのインタビューの中で、アルコール依存症治療に入る前の当時の心境を明かしました。

リング上で突然死んでしまうんじゃないかという恐怖と毎日戦っていたことや、レスラーとしての引退も考えていたそうです。

かなり壮絶な内容ですが、最後に語る考え方が実にモクスリーらしいです。

目次

依存症治療の前は、人知れず毎日死の恐怖に怯えていた。

もう1年以上も前だが、俺はリング上で発作を起こして死ぬことを恐れていたんだ。毎日そのことばかり考えていた。
誰も知らないような地獄を長い間経験していた。すべてが台無しだったよ。

命の危険を感じてリハビリ施設に通う決断をしたんだが……すべてを諦めるしかないと思った。

長く幸せな人生を送り、子供を育て、一人の人間として生きるか。

プロレスに打ち込むか。

どちらかさ。両方を実現するのは不可能だと思ったんだ

間違った選択をしないためにも、一度すべてを手放す必要があった

だが、俺が欠場を発表しても俺に怒りを露わにするヤツは誰もいなかったんだ。逆にみんなすごく喜んでくれた。
AEWにもファンにも歓迎されたよ。「さっさと行ってこい。それで早く戻って来いよ」って感じだったね。

もし全てを失ってしまったら、自分の命のことだけを心配するようになってしまう。文字通りの意味でも、比喩的な意味でも。

もし、間違った方向に進んでいたら、家族を失う寸前だったかもしれない。
もし、間違った方向に進み続けていたら、テレビの生中継の途中で死んでいたかもしれない。

文字通り、すべてを失っていたかもしれないな。

だから、正しい選択をするために、すべてを完全に手放す必要があった。

もうこの会場でプロレスをすることはないだろう

もうこのファンの前でプロレスをすることはないだろう

もうテレビに出ることはないだろう

もうチャンピオンにはなれないだろう

もうお金を稼ぐこともできないだろう

会場に戻っても、かつてのような仕事をすることになるだろう

…何も分からない。でも俺はすべてを手放さなければならなかったんだ。

今まさに『失うものは何もない』状態

今まさに『失うものは何もない 』という感じさ。

試合に負けるかもしれない?技を失敗してしまうかもしれない?何が起こるかわからない?

何が問題っていうんだ?そんなの大したことじゃない。

重要なのはコレさ。

『俺、生きてる?』

いいね、それなら今日はいい日じゃないか。

ビール会社とのスポンサーシップ

実は”Athletic Brewing “とスポンサー契約を結ぼうとしているんだ。

ノンアルコールビールだ。良いもんだぜ。


モクスリーは旗揚げ興行である『Double or Nothing』にWWE退団直後にも関わらずサプライズ参戦を果たしてから、AEWの中心人物として活躍を続けています。

パンデミックという世界が未曽有の事態の中、無観客の状況でも王者として堂々とした活躍をファンに見せつけました。

また、開催直前に団体双方に欠場者が相次いだ新日本プロレスとの『禁断の扉』でも、棚橋弘至とのメインイベントをしっかり盛り上げました

バックステージの乱闘によってケニー・オメガやヤングバックス、AEW世界王者であるCMパンクが謹慎処分受けるという信じられない事態の中でも、予定していた休暇を返上し、今も世界王者としてAEWを引っ張っています。

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まさに『AEWの魂』と言えるジョン・モクスリー。

この後AEWの未来御担うであろうMJFとの王座戦や、遂に新日本プロレスに凱旋を果たした海野翔太との師弟関係など、注目のストーリーが盛りだくさんですし、これからも活躍に期待したいですね!!

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