MJFの語るプロレス哲学「完璧超人なんて誰も応援したくない。スーパーマンよりバットマンだ」

現在のプロレス界の若手の中で、今最も勢いのある選手といえばMJF(マクスウェル・ジェイコブ・フリードマン)で間違いないでしょう。

AEW世界王座とROH世界タッグ王座の二冠王として、破竹の勢いでAEWを牽引しています。

口を開けば相手への嫌味ばかり、王者でありながら平気で反則は犯す、相手に煽られればすぐにキレる、性格が悪いせいでアダム・コール以外に友達がいないと欠点だらけのMJF。

しかし、27歳とは思えない卓越したマイクスキルと、今のプロレス界で主流のアスリートプロレスとは真逆の老獪な試合スタイルは、AEWを見たファンの方の多くが虜になっていることと思います。
(もしくは、強烈なアンチになっているかもしれません)

そんなMJFがGQ Sportsのインタビューで自身のプロレス哲学を語りました。

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完璧超人なんて誰も応援したくない。スーパーマンよりバットマンだ。

MJF:完璧超人なんて誰も応援したくないんだよ。

スーパーマンの映画がほとんどヒットしないのには理由がある。俺もスーパーマンは大好きだけど、バットマンの方が興味深いね。

深みが違うんだよ。バットマンは決して完璧じゃない、でもだからこそ誰もが共感してしまうんだ。

観客は俺に感情移入する。俺から目が離せなくなっているんだ。

スクリーン越しでもわかると思うが、俺は観客の感情的な反応を引き出そうとしている。

この業界のヤツらは、お互い死ぬまで殴り合って、クレイジーに見えるムーブを繰り出している。観客の反応に耳を傾けてみれば、大きな出来事が起こった時には確かに盛り上がるみたいだ。
でも、観客がレスラー自身に感情移入していないから、大きな静寂が聞こえることもあるんだ。

観客はMJFに感情移入している。そして俺が相手をする人間にも否が応でも感情移入してしまう。
選択の余地なんか与えないさ。俺のことを気にするあまり、俺の行動から逐一目が離せなくなってしまうんだ。

他のヤツらは過激な技じゃないと観客を盛り上げられない。俺は違う。

観客がただカンガルーの前足のように両手を上げるのと、文字通りパニックになって腹の底から大声で叫ぶのとでは天と地ほどの差があるんだよ。

他の選手はトップロープからリング外へのリバース・ハリケーンラナのような過激な技を使わないと、同じレベルの叫び声を引き出すことはできない。

それが俺と他の選手との違いなんだ

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