今のプロレス界で最も注目されているタッグチームの一組であるオージーオープンのカイル・フレッチャーとマーク・デイビス。
新日本プロレスのイギリス大会におけるFTRとの試合で注目度を高めた後、IWGPヘビー級タッグ王座やNJPW Strong無差別級タッグ王座を獲得するなど一気にスターダムを駆け上がりました。
そんなオージーオープンは2023年5月、デイビスの負傷を理由に当時所持していたIWGPヘビー級タッグ王座とNJPW Strong無差別タッグ王座の両タイトル返上をしましたが、その3日後にまさかのAEW移籍を発表。大きな話題を巻き起こしました。
ポッドキャスト番組AEW Unrestrictedに登場したカイル・フレッチャーは、AEWと契約した理由について語っています。
カイル・フレッチャー
今年の初めから『自分たちの現状をすべて把握し、何が起きているのか見定めた上で選択肢を吟味しよう』という感じだったんだ。
日本での活動には満足していたよ。でも、あまり多くは語らないが、正直に言うと契約が欲しかった。安定が欲しかったんだよ。
俺たちはずっとインディレスラーだった。俺は10年間、デイビスに至ってはそれ以上の期間プロレスで生きてきた。俺たちの生き方には一度も安定なんてものは無かったし、それこそが俺たちの求めていたものでね。新日本にもこのことを伝えたけど、彼らからは「そうか、でも今はまだダメだ」って感じだったんだ。
まぁ、それならしょうがない。俺たちは新日本の仕事をしていたし、新日本で活躍することは大きな目標だった。新日本のプロレスのスタイルが大好きだし、日本の文化にどっぷり浸かって探検することも楽しかった。
でもある段階で「俺たちが求めてきた安定が得られないなら、他にどんな選択肢があるか見てみよう」ってところまで来てしまったんだ。
俺たちはトニーやAEWとも頻繁に仕事をしていた。AEWの環境、楽屋の雰囲気、そしてそこにいる人々が本当良くてね。しかも、ロスターの中には俺が対戦したいと思う人がたくさんいた。それが大きな一因だったんだよ。
それに、新日本との関係がまだ続いていくという事実も大きな要素だったんだ。AEWの選手たちが新日本のリングに上がっているし、俺たちも依然新日本との繋がりあるから「まだ新日本と仕事を続ける気はあるか?」と交渉の時に聞かれたよ。
両団体と話したけど「もちろん、何も問題はない。君たちにできることはまだまだある」と言われたんだ。それが決断の大きな要因の一つだね。
俺たちはAEWの環境が好きだし、きっとエキサイティングな対戦カードもたくさんある。全世界規模のテレビ露出ができるのもまた大きな要素だった。色々な議論が行われたけど、決断には非常に満足しているよ。
新日本の今後のタッグ戦線の要となるタッグだっただけに、惜しい気がしてしまいます…