2022年7月14日のAEWダイナマイトのメインイベントで行われた3WAYによるAEW世界タッグ王座選手権試合。
AEWの中でも勢いのあるタッグチームによって行われたこの試合は、かなりの激戦となりました。
- 王者組 マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン(ヤングバックス)
- 挑戦者 スワーブ・ストリックランド&キース・リー(スワーブ・イン・アワー・グローリー)
- 挑戦者リッキー・スタークス&パワーハウス・ホブス(チーム・タズ)
ネタバレとなってしまいますが、スワーブ・ストリックランド&キース・リーが激戦を制し、新たにAEW世界タッグ王座に輝くことになりました!
AEWの醍醐味である世界最高峰のタッグマッチが繰り広げられましたが、この試合の中で最も存在感を放っていたのがキース・リー!
持ち前のパワーを活かした戦いで大暴れし、最初から最後まで試合をリードし続けました!
試合の終盤には身長約190cm、体重約155kgの超スーパーヘビー級な選手にも関わらず場外へのノータッチトペコンヒーロを披露!!!
最後の最後までチームの勝利に貢献しました!
…この試合に臨んだ選手の中で、明らかに意気込みが違うように見えたキース・リー。
メインイベント終了後にマイクを取り、自身の胸中を語りました。
実はこの試合の前にキース・リーの長年の親友のステージ4の大腸がんが発覚。
勝敗を度外視して、親友のためにこの試合を捧げるとキース・リーは覚悟を決めていたようです…
キース・リー:
ファンのみんな、本当にありがとう。スワーブ、君にも心から感謝しているよ。
この後ランペイジの収録が控えてるから時間は取らせないけど、これだけは言っておきたいんだ。
俺には極めて親しい人間が3人ほどいる。そのうちの1人はもう20年半の付き合いになるんだ。
おいおい、君たちの考えてることは分かるぞ。「そんなこと言い出すなんてキース・リーも老けたな」って言いたいんだろ?
俺は今37歳だが、俺の脚についてはまだまだピチピチだぞw
…だがみんなに聞いてほしい。
俺の親友の名前は「Lucilius King」。
かれこれ1998年来の付き合いになる。実は少し前に彼がガンかもしれないことが分かったんだ。
みんなもご存知の通り、俺は去年病気で死にかけた。でも俺はその脅威が去るまでは口を紡ぎ続けたんだ。
自分お不幸についてああだこうだ言うのは性に合わないからな。
でも、俺が愛する人間については話は別だ。
この試合の二日目、彼のステージ4の大腸がんが発覚したんだ。
だから俺はこの試合を彼と、もう一人の親友である「JD Griffey」に捧げたかった。
正直に言うと勝ち負けは気にしていなかった。これは兄弟愛で、そのために全てを捧げる覚悟だったんだ。
だからLucilius King、俺の言葉が聞こえてるか?
これは単なる勝利でも、ストーリー上の一勝利というわけじゃない。
これは君に捧げる勝利だ。神様への愛を示す勝利なんだ。
俺はいつだって君の側にいる。いつだってね。テキサスに着いたら可能な限り早く君に会いに行くよ、友よ。
強くあってくれ。今夜の俺たちのように君には戦ってほしい!俺達よりももっと激しくだ!生きるために戦うんだ!
すぐに会いに行くよ、友よ。愛してる。
キー・スリーは実はこの試合の数日前から、身内に何かよくないことが起こったことをTwitterで告白していました。
今日は…俺の兄弟2人のために祈って欲しい。恐ろしいことが起こり、タフな時間が続いているんだ。
もし君が苦悩に中にいるなら、俺はポジティブ思考を提供したり君の代わりに悔しさを叫ぶよ。
諦めてはいけない。共に戦おう。
親友が闘病中の中での大一番は相当なプレッシャーがあったと思います。
それでも、親友の為に見事に王座戦を戦い抜いたキース・リーを一人の漢として尊敬してしまいます。
あれだけの素晴らしい試合を見せられて、彼らの王座戴冠に異議を唱える人はいないでしょう!
今回の試合は既に新日本プロレスワールドで公開されています!
素晴らしいメインイベントだったので、ぜひご覧にいただけると嬉しいです!
そしてキース・リーの親友が、一日でも早く回復することを祈ります…