あの超大物レスラーから波紋を呼びそうな発言が…
Full Send Podcastに出演したハルク・ホーガンが、今と昔のレスラーの違いについて語りました。
ホーガンは現代のプロレスラーの外見は以前のような巨大なレスラー然としていた時代とは異なり、プロレスラーらしさを欠いていると指摘。
自身の時代のプロレスラーたちはより怪物じみていて、さらに生き残り競争が激しかったと語っています。
ハルク・ホーガン:
WWEだけじゃなく、プロレスビジネス全体がそうだったんだ。
俺がプロレス業界に入ったときのことだ。控室に入るとそこには男たちが座っていた。
みんな300ポンド(約140kg)超の巨漢。俺も中くらいの体格で、300ポンド以上あった。
その部屋に入る前、もしレスラーになりたければその部屋にいる男たちのようになるよう言われた。
ある男は両耳に大きなカリフラワー耳、鼻は折れていて歯も抜けている。家には4人の子供がいる。
次の男はNCAAのチャンピオン。腕に鉄板が入っている。その名をハーリー・レイスという。
他の2人の男も連続殺人鬼のように見えた。
もしレスラーになりたければ彼らの仕事を奪わなければならないし、彼らの家族の食い扶持を奪わなければならなかった。
そこが今のプロレスとの違いだ。俺が対戦した相手はみんな巨大な男たちのように見えたものだ。
今はプロレスラーらしい見た目をしている人間も多い一方、そうでないヤツも少なくない。
まるで俺の買い物袋を詰めるべきような風貌したヤツ(レスラーらしい見た目じゃない奴)もいる。
だから違いは、こういう男たちのアスリートとしての能力なんだ。
小柄な男たちはたくさん狂ったようなムーブができる。彼らは一試合の中でとても多くの印象的なムーブをする。
俺が1年間通してもそんなにはやらなかったことだ。それが意味するところは何だろうな?
さらにホーガンは、今のWWEはスーパースター本人ではなくショーそのものを輝かせる方向に進んでいると指摘。
誰かがいなくなってもすぐに似たようなレスラーが出てきてしまう現状のWWEのシステムについて痛烈に批判しました。
プロダクトについて一番大事なのは、それを引き立てるものを持っているかどうかなんだ。
例えばハルク・ホーガンのような人物は、どんなヤツと組ませたりしても、あらゆる会場を完売させることができた。
ハルク・ホーガンやザ・ロック、アンドレ・ザ・ジャイアント、ストーン・コールド・スティーブ・オースチンのような魅力的な一人のスターを作り出すのではなく、今は番組自体がスターになっているんだ。
今じゃ試合をして、一人が怪我をしたら、パフォーマンスセンターから別の選手がスライドして代わりを務める。
彼らはほぼ同じ体格で同じ髪の色をしていて、服も同じデザイナーに作られ、レスリングのトレーナーたちから同じようなことを学んでいる。
俺たちが業界に入ったときはプロレスは毎晩試合を通じて学ぶものだった。リング上でぶっ飛ばされ傷つきながらね。俺たちはそうやって学んできたんだ。
ヘルメットをかぶって前転するようなことはしてないし、医者やマッサージ師、トレーナーもいなかった。
もし今親指を痛めでもしたら、レントゲン機に入れられて『爪が折れてる。4週間の欠場だ』なんて言われるんだ。
だいぶ変わったよな。昔なら黙って車に乗り込んでビールを開け、誰かに車に運転してもらったものだよ。
「俺の買い物袋を詰めるべきような風貌したヤツ(Look Like They Should Be Bagging My Groceries)」とはスゴい表現ですね(苦笑)
引用元:fightful