クリス・ジェリコ「ヒールターンしても入場曲(ジューダス)は変えない」

最近AEWでヒールターンをして、『The Jericho Appreciation Society(ジェリコ・アプリシエイション・ソサエティ)』という新ユニットを結成したクリス・ジェリコ。

ジェリコが入場した時は、入場曲『Judas(ジューダス)』をファンが大合唱するのがAEWの風物詩。

ヒールターンによって曲が変わってしまうんじゃないかと心配されていましたが、ジェリコは今もジューダスを使い続けています。

そんなクリス・ジェリコが、今回のヒールターンで入場曲を変えるかどうか悩んでいたことをインタビューで語りました。

AEW社長トニー・カーンと相談した結果、入場曲を変えるのはファンのためにならないという結論に至ったようです。


目次

ジューダスを入場曲として使い始めた理由

『Judas(ジューダス)』は俺が(入場曲として)使い始める前から門外不出のヒット曲だった。

当時『ジューダス』のミュージックビデオを作ったら、1週間で100万回再生されたんだよ。
なぜかって?俺にも理由はわからない。

ただどんな理由であれ、人々はあの曲に引き寄せられたんだ。だから、この曲をテーマ曲として使い始めたんだよ。WWEから新日本(プロレス)に移る際に新しい曲が必要だったからね。
(※WWE時代のジェリコは、『Break The Walls Down』という曲をずっと愛用していました)

『ジューダス』を使ったらこの曲を聴いたプロモーターが日本に連れてきてくれるかもしれない、なんて思ったんだよ。

そして気付いたんだ。これは最高の入場曲になるってね!

ヒールターンで入場曲を変えることも考えた

AEWが始まったときに俺は『ジューダス』を日本から持ってきたわけだが、気付けばそれがショーの一部となった。なぜか、みんなこの曲からインスピレーションを受けはじめた。俺がリングに上がるときにみんな合唱したがったんだよ。

今、俺は自分のキャラクターを変えた。グッドガイからバッドガイになったんだ。
『ジューダス』をもう使わないということも考えたよ。

でも、その時思ったんだ。
なぜだ?なぜ変える必要がある?ってね。

『ジューダス』の合唱は、善悪を超えてもはやショーの一部

俺のボス(AEW社長トニー・カーン)も同意してくれたよ。
AEWが提供するものの中でも、ファンがこの曲を合唱する瞬間はとてもユニークかつクールな瞬間だからね。

バッドガイとして、この曲をファンから取り上げることもできた。
ただ、そうしたらファンにとってのこの特別な瞬間が失われてしまうことになるからな。

『ジューダス』をファンが合唱することは、グッドガイやバッドガイを超越してもはやショーの一部となっているクールなものなんだ。

KISSのコンサートに行ったとき、クリエイティブな演出のために『Rock and Roll All Nite』が演奏されないようなものだ。「そんなの関係ねぇよ、俺たちが聴きたいのはこの曲なんだ!」ってなるだろ。


YouTubeに公開されている『ジューダス』の公式PVは、
2022年5月16現時点でなんと約5,600万回再生されている超メガヒット曲です。

2017年11月の大阪大会でこの曲が流れた時は、今までプロレスを見ていた中で最も鳥肌が立った瞬間だったかもしれません。

ヒールモードのジェリコは観客のヘイトを煽るために全力を尽くすこともあり、ヒールターン後に入場曲が変わるのも正直覚悟してました。
なので、今もジェリコが「ジューダス」を使い続けてくれてうれしい限りです!

この後開催されるAEWと新日本の合同興行「FORBIDDEN DOOR(禁断の扉)」
きっと、ジェリコの入場時には合唱をしておいて入場が終わった瞬間にブーイングを飛ばすシカゴの観客のアツい手のひら返しが見られることでしょうw

ジェリコが再び日本にやってきた時、ぜひ『ジューダス』を合唱できる状態になっていたら最高ですね!

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