8月19日に生放送されたWWEスマックダウンでの試合がWWEとの契約上のラストマッチだと発言しているエッジ。
放送終了後のマイクでも『みんなの前で試合をするのはこれが最後』と発言しており、「トロントの観客」や「WWE」への別れの挨拶なのか、はたまた2度目となるプロレス界からの引退を意味しているのか、議論が巻き起こっています。
エッジは2011年に首の負傷で一度引退していましたが、9年経った2020年に現役復帰しています。
実は最初の引退で完全に燃え尽きプロレス界から完全に離れていたエッジのプロレスへの情熱に火をつけたのは、2017年に東京ドームで行われたオカダ・カズチカ vs ケニー・オメガの一戦だったことはご存じでしょうか?
当時エッジとクリスチャンが行っていた『Pod Of Awesomeness』の2017年8月に公開されたエピソードで、エッジ・クリスチャン・ケニー・オメガというカナダ出身の三大レスラーの共演が実現。インタビュー中、ケニーはオカダ・カズチカとのドームでの一戦について語っていました。
その会話の中でエッジは、この試合があまりに素晴らしかったため数年ぶりにプロレス観戦に戻るきっかけになったと語っています。
エッジ:キミが(オカダと)とんでもない試合を披露してくれたおかげで、周りはみんなキミたちの試合の話題で持ちきりだった。そんな中『オカダ対オメガは絶対見なきゃダメだ』って、アイルランドの友達に言われたんだ。
当時の俺はループから外れていた…本当に長い間ループから外れていたんだ。以前この番組でも言ったけど、引退した後しばらくは完全に燃え尽きていたんだ。とにかく休息が必要だった。何も考えず、何も見ず、ただプロレスから離れていたかったんだ。
それで、当時TVドラマの撮影をしていたんだけど、その時に友人から『最近とんでもない試合があったから絶対みた方がいい!今プロレス界に何が起こってるか絶対把握しておいた方がいいぞ!』って言われたんだ。
だから俺も『わかった、すぐに追いつくから』って答えてね。そして結果、AJ(スタイルズ)、ケニー・オメガ、中邑真輔の試合すべてに引き込まれたおかげでこの業界に戻ってこれた。
引き続き今までの試合を見返して、自分が見逃していたものを確認しているところだよ。
こうして、WWEでのAJの試合を見るようになったんだ。ならそのきっかけとなった試合をやった男を、ジェイ(クリスチャン)とやってるこのポッドキャストに呼ばなきゃいけないと思ったんだよ。
エッジはWWEとの契約は9月末に切れると発言。AEWとの契約の噂も出ており、盟友であるクリスチャンとの引退前最後の共演が期待されています。
ちなみにこのポッドキャストの中で、エッジ(とクリスチャンとケニー・オメガ)がいかに細部にこだわってプロレスをしているかが分かるユニークなシーンがあったので紹介させていただきます。
エッジ:めちゃくちゃ細かいことなんだけど、キミはオカダとの試合の中でバックスライドを使ってたよね?あの時キミは足をバタつかせていた。ほとんどの人がやらない細かなムーブだ。本当に素晴らしい。
ケニー:そこに気付くなんて驚いたな。こういうクイックフィニッシュを使う人は多いけど、みんなああいう動きは嫌っているんじゃないかと思ってたよ。
エッジ:こういった細かな動きが無ければ技がうまくいくことは絶対にないもんな。相手の足をフックしないスモールパッケージとか、相手のピンフォールをキックアウトしようとしてるのに碌に脚を動かさないとか、技に説得力を出すために必要な要素があの動きに詰まっていたと思うんだ。
クリスチャン:俺もそう思う。自慢じゃないけどそういう動き、俺もよくやってたぜ。
(3人、爆笑)