6月27日に行われるAEWと新日本プロレスの合同興行『ForbiddenDoor(禁断の扉)』
メインイベントでは、AEWのジョン・モクスリーと新日本プロレスの棚橋弘至によるAEW世界暫定王座戦が行われます。
そんな棚橋弘至がスポーツ・イラストレイテッドのインタビューに登場。
『ForbiddenDoor(禁断の扉)』への意気込みについて語りました。
インタビューの前に説明させていただくと、今回の合同興行の名前となっている『ForbiddenDoor(禁断の扉)』という言葉を最初に提唱したのは棚橋弘至だと言われています。
2020年に東京ドームで行わることが決まっていた棚橋弘至とクリス・ジェリコのドリームマッチ。
当時のジェリコはAEW世界王者でしたが、もし自分が勝ったらAEW世界王座に挑戦させろと棚橋は東スポのインタビューで語ったときに出てきたのがこの言葉です。
6月のオカダ・カズチカとのIWGPヘビー級戦(大阪)以来の参戦となるジェリコが現在、AEWベルトを保持していることも闘争心に火をつける。
「向こうのチャンピオンじゃないですか。俺が勝って向こうが『もう1回』と言ってきたら『ならベルトかけろ』とも言えるわけです。そうしたら禁断の扉が開きますよ」
と不敵に笑う
東京スポーツ
https://www.tokyo-sports.co.jp/prores/njpw/1669386/
「禁断の扉」という言葉を作ったのは自分
棚橋弘至:
『禁断の扉』の主役は僕なんですよ。
何と言っても、この名前を最初に考えたのは僕ですからね。
この言葉を初めて使ったのは3年ぐらい前だったかな、その時AEWはまだ始まったばかりでした。
どのように発展していくのか、僕を含めて誰もわからなかったと思います。でも、当時から素晴らしい選手が沢山在籍してました。
AEWとクロスオーバーしたらきっと面白いことになると思ってましたよ。
だから、今までにないフレーズとしてこの言葉を世界に浸透させたのは僕なんですよ。
モクスリーとの試合について
(モクスリーとの試合は)彼次第ですけど、きっと荒れた試合になるでしょうね。
でも僕はそれを期待してるんです。毒を以て毒を制す、とも言うじゃないですか。
彼は僕よりちょっと大きいですし、ストリートファイターというイメージもあります。
ただ、ああ見えて彼は本当に些細なことでも正確にやってくるんです。
モクスリーってほとんどミスをしないですよね。その点は尊敬してますよ。
再び戦うことになったクリス・ジェリコについて
クリス・ジェリコはワールドクラスの選手ですよ。
彼がプロレス業界にもたらした影響力は決して否定できないはずです。
彼は若い頃、日本の「WAR」というプロモーションでたくさんプロレスをしてました。
きっとそこで日本のプロレスに対する尊敬の念を持ち、それが今でも彼の中に強く残っているんだと思います。
だからある意味、彼が今もトップに立ていることをうれしく思いますよ。
CMパンクについて
パンクのことを考えるとき、同時にカリスマということについても考えてしまうんですよ。
WWE時代の彼は自分がエキスパートであることを証明したと思うんですよ。
彼はリングの内外の出来事を連鎖させてすべてを意味のあるものにし、観客が彼に注目するように仕向けてましたからね。
AEWには戦ってみたい選手が沢山いますよ…その中にはもちろんパンクも入ってます。
僕がチャンピオンになったら、みんな僕からベルトを奪おうと長蛇の列ができるでしょうね。その光景が楽しみですよ。
ジェイ・ホワイトについて
今の実力、未来に向けたポテンシャル、あらゆる分野で彼が持つカリスマ性、ジェイ・ホワイトはチャンピオンと呼ぶにふさわしい人物ですよ。
新日本プロレスのスターの一人であること以上に、彼はプロレス界全体を完全に書き換えてしまうだけのポテンシャルを秘めていると思いますね。
ずっとアメリカにいるのもいいかもしれない
この2ヶ月で3回アメリカに行ったし、ずっとアメリカにいても何も問題はないんですよ。
僕の仕事はモクスリーを倒すこと。
それから本命はCMパンクになんですよ。僕は彼の復帰を待っています。
ジョン・モクスリーと棚橋弘至によって争われるAEW世界暫定王座戦。
その勝者は暫定ですがAEW世界王者となります。
現在AEW世界王者であるCMパンクは現在負傷欠場中ですが、王座を返上はないことが明言されています。
その後に何度か防衛戦も行われることになるでしょうが、CMパンクが医師から試合の復帰許可が下りた段階で、暫定王者とパンクとでAEW世界王座統一戦を行うことが決定しています。
棚橋は以前東スポのインタビューにて、自身が暫定王者になった場合のとんでもないアイディアを発表していました。
世界中のファンの興奮を呼んだドリームマッチを実現させるには、棚橋が暫定王者としてパンクの復帰を待つしかない。
ただし、パンクが正規王者として残る措置について棚橋は「過保護だなと。日本だったら返上パターンですよね。もしくは短い期間で戻ってこれるのかもしれないですね」と指摘。
その上で「CMパンク戦はビッグチャンス。絶対にやりたいんです。ホップ、ステップを超えないと。その先にパンクがいるわけですもんね」と気持ちを改めた。さらに、一度流れた夢対決の舞台に、新日本の年間最大興行「1・4東京ドーム」を提案する。
「パンクとしては僕に1個借りができたと思うので。日本に呼びたいなって気持ちはありますけどね。俺も何度も(米国に)行くんだから、特別価格で来いよ、と。東京ドームで? 失礼のない舞台だと思いますよ」と呼びかけた。
実現すれば日本のファンには災い転じて福の展開となるが…。ともあれ「ベスト・イン・ザ・ワールド」を目指す道は、大阪城決戦から再始動する。
東京スポーツ
東京ドームにCMパンク…
「CULT OF PERSONALITY」が鳴り響く中、東京ドームの花道から入場してくるパンクの姿を想像するだけで心が躍ります。
この夢のような瞬間の実現するかどうかは、6月27日の『ForbiddenDoor(禁断の扉)』ですべて決まります。
数えきれないほどのアクシデントに見舞われながらも、ようやく実現に漕ぎつけた本大会。
ぜひみんなで楽しみましょう!!